« ちょっと実験 | トップページ | 313 »

2014年7月 6日 (日)

松本電鉄往復記

最近あちこちの地方鉄道を冷やかしているのは、以前書いた通りだ。

その中でもちょっと古いネタだが、6月中旬に赴いた松本電鉄について触れてみたい。尚、松本電鉄は現在「アルピコ交通」と社名を変更しているが、乗車券類にも松本電鉄の名が残っているので、敢えてそちらの名前を使うこととする。

会社名の通り、松本電鉄の始発駅は松本駅だ。JRと共用になっている改札機を通ると、一番奥の更に端っこ、7番線が

Dscn7045松電の乗り場になっている(正式には松電上高地線なので、案内にもその文字がある)。改札が共用なのの経緯は知らないが、券売機の切符の台紙もJRのものと共用になっている。

Dscn7047jr然も、券面左上にはJR東日本を示す「□東」の文字が入っている。何かJRにのっとられた線路のようだ。

やって来た電車はこれ。

Dscn70485000誰が見ても「京王のお古だな」とわかる形状だ。沿線には「淵東(えんどう)」駅と「渚」駅があるのを文字って、鉄娘に「えんどう なぎさ」ちゃんが採用されている。

Dscn7049世の中には上手に可愛い女の子を書く人がいるものですなぁ。これが当の「淵東なぎさ」ちゃんで、同鉄道のシンボルキャラクターになっている。

発車まで時間があるので、少々、車内外を徘徊してみる。

Dscn7052きちんとサボが準備されている辺りは流石と思う。普通は前後の方向幕だけで済ませそうなところだが。

Dscn7054車内銘板。製造は東急車輛になっているが、改造は元・親元系列の京王重機になっている。それにしても昭和41年製とは古い車両だ。

Dscn7055天井の扇風機。これは京王独特のスタイルと思われ、今年4月に乗った上毛電鉄(同じく、元京王車両を使用)でも全く同じ形が見られた。

時間を待って発車すると、すぐに次の西松本に停まってしまう。概して駅間距離は短いようで、これは地方私鉄にはよくあるパターンと思う。

松本から15分ほどで新村で、ここには車両基地がある。

Dscn7059予備の1編成と、その左隣には元東急の「青ガエル」の姿が見える。青ガエルは以前はここの鉄道で使われていたものらしく、地元の有志の方が元のカラーに戻して、保存・整備に当たっているという。

終点の手前に、例の淵東(えんどう、表記上は「渕東」)駅がある。

Dscn7060淵東なぎさちゃんがお迎えしてくれる。始発から2つ目の「渚」駅でもこうだった。

更に2分ほど走ると呆気なく終点の新島々へ着いた。

Dscn7062ここでも予備の1編成が待機していた。線路はここから先に向かって、更に奥へと延びている。

Dscn7063調べてみると、1985年か86年かに大水害でもう一つ先の島々まであった路線を、廃止にしているらしい。一駅でも廃止になっているのは残念だ。駅前には、その旧の島々駅舎だけが保存されていた。

Dscn7075こじんまりとした終点だったようだ。

さて、駅前のバスターミナルでは、電車の到着に合わせて松電のバスが2本発車するようにダイヤを組んでいるらしい。一本は上高地・乗鞍高原行き、もう一本は白骨温泉行きである。

Dscn7064既に梅雨に入っていてこの日は客が少なかったが、夏休みなどは賑わうのだろうと思う。バスターミナルに隣接してバス車庫もあった。

新島々では電車を2本見送った。発車シーンなどを2枚。

Dscn70661
Dscn707222枚目のホームからの写真は、駅員さんに許可を頂いて撮った。この線はワンマン運転が基本なので、余分な客はホームには入れてくれないらしいのだ。ちょっと写真を撮らせて欲しいのだが、と頼むと気よく入れてはくれたが。

近くのコンビニで昼食を仕入れて食べ、戻りにかかる。

帰りの電車で気付いたのだが、ワンマン運転原則、無人駅原則なので、運賃箱には2両連結の運転士すぐ後ろの料金箱へ料金を投入する。料金箱にはちゃんと

Dscn7082どちら行きの時に使う運賃箱かが明記してあった。結構細かい配慮だなと感心した。

かくして梅雨時の松電を、3時間くらいかけて堪能してきた。都会のような煩雑な路線ではないので本数は少ないけれど、結構こう云う電車に乗ってみるのも面白味を感じている。

5月の末にこっそりと上田交通別所線と長野電鉄にも乗ってきたので、これで長野県の鉄道も完乗したことになるかな。ちょっとずつこうした県が増やしていければいいなと思う。

|

« ちょっと実験 | トップページ | 313 »

鉄道その他」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
昭和41年製造とは古い車両ですね。
見た目はそれほど古く感じませんが・・・
山の中の駅なのに島々駅とは不思議です。
旧島々駅の駅舎はなかなか好ましい雰囲気の洋館ですね!
昭和の初め〜中頃の建築でしょうか?

投稿: vanagon714 | 2014年7月 6日 (日) 20時45分

こんばんは。
やはり、「アルピコ交通」より「松本電鉄」の方がピンと来ますね。
長閑な景色に旧型電車はマッチしていていいですね~。
古い車両でも方向幕はおろか、LEDになっている車両もある中、サボが付いているのは凄いですね。
今時期は観光客は少ないですが、紅葉シーズンは混雑して賑わっているのでしょうね。

投稿: N市のT | 2014年7月 6日 (日) 21時58分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
昭和41年製となると、約50年使われていることになりますね。新しい塗装(ラッピング?)がされているのであまり古さを感じさせないところは、地方私鉄なりに知恵を凝らしているのでしょうか。
島々と云う地名自体が変わった駅名ですよね。残されている駅舎は開業当時そのままだと大正後期のものになるようです。小さな山の中のペンション風ですよね。

投稿: vanagon714さんへ | 2014年7月 6日 (日) 23時25分

>N市のTさんへ
こんばんは。
私も「松本電鉄」の方が好ましく思います。山の中の鉄道らしくていいですよね。この景色の中だと車齢50年の電車も違和感が少ないですね。個人的にはもう少し地味な塗装だと尚いいと思います。
幸いと云うか、前面の方向幕もサボもそのままでLED化されていないのはいい雰囲気です。
夏休みや紅葉の時期は、きっと賑わうのだと思います。私が行った時はバスがガラガラでちょっと可哀想でした。

投稿: N市のTさんへ | 2014年7月 6日 (日) 23時32分

仕事で、いつも松本に行っていた頃、突然「アルピコ」に・・・
松電ストアも「アップルランド」へ・・・
でもいまだに私の頭の中では「松電」なんですよね。

あ~、松本で蕎麦喰いたい!!

投稿: suzuran6 | 2014年7月 7日 (月) 11時29分

>suzuran6さんへ
こんばんは。
アルピコ交通になったのが、凡そ3年前だそうです。松電が他のバス会社を吸収したのがきっかけだそうです。
私も「松電」の方がしっくりきます。今でもバス等には「松本電鉄」と明記されていますね。

あの辺りのそばは本当に美味ですよね。私も行くと、大抵食べています。

投稿: suzuran6さんへ | 2014年7月 7日 (月) 22時57分

社名変更の件ですが、川中島バスとか諏訪バスとかと一緒になるわけですから、別の新しい名前にせざるを得ないのでしょう。ただどうも鉄道会社がカタカナ社名というのは、どうも軽そうでイヤです(古いかな)
新島々から先の廃線区間ですが、国道走るとわかります。こっち方面乗務する時は注意してみます。
鉄道娘ですが、こっちにも東武鉄道日光線の南栗橋駅に「栗橋みなみ」がいます。PR頼まれますが、おじさんは、チョット…

投稿: すーさん | 2014年7月 8日 (火) 14時53分

>すーさんへ
こんばんは。
3社が合併した訳ですから、仰せのように社名変更は致し方ないでしょうね。ただ、何か私ももう少しネーミングがその…であります。私も古くなりつつあるようです。
あの辺りは全く車で走る機会もないので、廃線跡のことは判りませんが、行かれる方には判るのですね。どんな感じだったのかなぁとちょっと気になります。私も廃線跡には興味があります。
鉄娘、最近流行であちこちで登場しているようですね。可愛いなと思う反面、フィギアまでは買う気になれないのが正直なところです。

投稿: すーさんへ | 2014年7月 9日 (水) 21時07分

コんばんハ。おじゃまします。
外部からの資金による再建になると、伝統もなにも関係なく弄られる事が多いですから
社名の横文字化もその流れの典型ですね。
車両は京王のステンプラカー3000系の中間車を京王重機で先頭化改造した車両です。
京王重機は、名古屋市営地下鉄の車両を琴電向けに改造した会社でもあります。
昭和40年代のグループとなると、東急7000系同様、一部の編成に、
バッド社のライセンスプレートが貼られていたグループだと思います。
待ち構えているバスがセレガRのHIMR(ハイブリッド)なのが、さすが環境保持を大事にしている地域らしいなと思います(^^)

投稿: レッドライン | 2014年7月12日 (土) 21時25分

おはようございます
地方鉄道は都市部からのからの移籍車が幅をきかせているようで、
バスも鉄道も同じ状況ですね。
画像の車両は私と同い年なのと、キャラクターのネーミングも合わせて
なんだか親近感がいっぱいです(笑)

投稿: kattsu-mqc | 2014年7月13日 (日) 10時53分

>レッドラインさんへ
コんばんハ。ようこそお越しくださいましタキ。
他社を合併したのだから社名の変更も致し方ないのですが、横文字はどうも地方私鉄らしさを奪ってしまうようで、歓迎しかねます。
ステンプラ車とは何かとWikiを調べて判りました。なるほど、そんな呼ばれ方をしていたのですね。3000系は井の頭線で使われていたようですが、先頭の方向幕は埋めてしまっているのですね。
2両とも中間車の先頭車化と云うことも初めて知りました。どちらか一両は元先頭車と思っていました。京王重機は、仰せの通り、当市営車を改造した会社でもありますね。第3軌条からパンタへの改造は却って金がかかるのでは……とも思ったものです。
そうそう、松電バスには「低公害車」の表示がありました。HIMRだったんですね。

投稿: レッドラインさんへ | 2014年7月13日 (日) 20時57分

>kattsu-mqcさんへ
こんばんは。
今や地方私鉄に乗ると、大抵は京王か東急か西武のお古です。その辺り、ちょっと乗り鉄する分には面白くない感じもしますが、地方私鉄の置かれている現状を考えるとバスも鉄道も致し方ないようですね。
渕東なぎさちゃんは個人的には可愛らしいキャラだなと思います。貴兄と同じ生まれ年の車両とは、随分長持ちさせているなと感じますね。

投稿: kattsu-mqcさんへ | 2014年7月13日 (日) 21時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1088631/56702281

この記事へのトラックバック一覧です: 松本電鉄往復記:

« ちょっと実験 | トップページ | 313 »