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2013年11月

2013年11月28日 (木)

日豊線・小倉~中津の写真

別の旅行の記事と順序が逆になってしまったが、やっと日豊線のフィルムが上がってきたので、そのお披露目をしようと思う。暫しの間、お付き合いをお願い申し上げる次第である。

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雑誌で見ておいた、小波瀬西工大前付近の撮影地。晩秋でススキが伸び過ぎてしまって少々目障りだ。特急「ソニック」の写真もいいが、ここは短い編成で纏めた方がスッキリするかと。小波瀬西工大前~行橋にて。

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青いソニックの顔を正面から。南小倉の駅の前にカーブがあり、駅端から構えるとちょうどいい按配に収まった。ありふれた写真だが、特急の速度感を格好から感じて頂けたらと。南小倉駅より西小倉駅方面を向いて。

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日田彦山線を分岐する城野の風景。ちょうど、日田彦山線からのキハが到着した。ホームは結構、客で賑わっている。分岐駅だけの風情はあるかと思う。ここはまだ、小倉市内だ。

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城野へ進入する、白いソニック。旅行記でも書いたけれど、こうした線路の輻輳する様は、見ていると勝手にワクワクする。右に分岐して行っているのが日田彦山線で、白ソニックは分岐点を通過中と云うことになる。

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沿線を歩いていたら、レベルの勾配標が目に付いた。何か生かせられないかなぁと思って撮ったのがこの写真。雨が降って外は暗かったし、ヘッドライトのレールへの写り具合もイマイチかと思う。如何でしょうかね? 南行橋~新田原にて。

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上の写真の帰り道、ススキの成長があまりにもよかったので撮った一枚。ススキって、亜種・変種の類が多いらしく、このススキもかなり背高だ。「ススキ」以外の亜種名を持つススキかも知れぬ。南行橋~新田原にて。

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椎田付近をブラブラ歩いていたら、やっと空が晴れた。今回唯一の順光写真。晴れ空をバックにしたかったので、タテ位置で撮った。明るさを感じて頂ければ。椎田~豊前松江にて。

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旅行記で書いた「立入禁止」の場所を避けて見つけた構図が、これだった。畑の畝がクネクネ曲がっていて面白いかなと。顔の部分は完全に黒く潰れてしまい、おまけに元々顔が黒い電車だから、ちょっと後悔が残る写真ではあるけれど、立入禁止に入るよりはマシだと思っている。三毛門~吉富にて。

パッとした写真がないですなぁ。まぁいつものことと思って諦めてくだされ。何せこんな写真を撮りに、九州へ行っていたのでありました。
ご高覧、感謝申し上げます。 

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2013年11月24日 (日)

「はくたか」号乗車記

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北陸新幹線の開通が迫っている。予定では2015年春である。

それの開通により、まず、間違いなく廃止の運命を辿るのが特急「はくたか」だろうと思う。「はくたか」は上越新幹線の越後湯沢から、北越急行線を短絡して北陸線の金沢とを結ぶ特急である。

廃止になってからでは遅いから、今の内に乗りに行こうと計画を立てて実行してきた。こんな

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切符を作ってもらって、環状で乗車しようとの魂胆である。枇杷島起点にしてあるのは、切符を無効印を捺されずに手に入れるための方策だ(名古屋で下車すれば、途中下車扱いになるから、無効印は捺されない)。

前日の内に特急「しらさぎ」で金沢まで出ておいた。金沢で泊まって、10時14分発の「はくたか9号」に乗るように切符を用意しておいた。

朝がゆっくりだったので、金沢で他の列車をチョイ撮り。

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七尾線用の415系。最近単色化されて、ローズピンクになってしまった。

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食パン(419系)亡き後の新鋭・521系。2両単位できめ細かい運用を行うようだ。

余分なものを撮っている内に、「はくたか9号」が入線していた。681系電車で運行される

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この列車ですな。今回はこの列車がメインなので、1号車の

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奮発してこれに乗る。3列シートだから快適だ。はくたかの方向幕も押さえておこう。

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これでよし、と。

10時14分、定刻に発車。金沢は予想外の雨だったが、出ると直ぐに雨はやみ、晴れ間が見えてきた。富山では完全に晴れだった。もう冬型の気圧配置で、日本海側は晴れたり雨が降ったりの天気予報である。

特急だからどんどん進む。あっと言う間に糸魚川で、直流電化区間に入る。但し新鋭の681系では、交直セクションでも車内灯は消えない。

左手側は日本海で、少し波が荒れている。風が出ているらしい。単調な眺めが続き少し眠くなってきた。初老のネコみたいに薄目を開けているつもりだったが、気付いたら10分くらいウトウトしていた。外はいつの間にか雨になっている。

北陸線の終点・直江津も完全に雨。窓に水滴がつき、その向こうに北陸線用の413系電車が見える。

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列車はここから一駅だけ信越線を進み、次の犀潟から北越急行線に入る。車掌が「この先はトンネルが多くなり、携帯電話などが繋がりにくくなります」とアナウンスする。中々気の利いた車掌である。実際、車窓はトンネルばかりで、たまに平地が現れたと思うと小さな駅がある。そんなのを繰り返して30分余り、再び車掌が「只今北越急行線最後のトンネルを出ました。携帯電話などがお使いになれます」とアナウンスする。北越急行・ほくほく線とは、要するにそういう路線らしい。

終点の越後湯沢到着8分くらい前に、六日町でJR東の上越線と合流し、12時53分、呆気なく「はくたか」は終点に着いた。

隣のホームには、実質ここを起点とする北越急行線の普通電車も停まっている。

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山中の越後湯沢は、流石に寒い。ここからは一気に上越新幹線と東海道新幹線で名古屋へ帰ることにしてある。従って、今回の乗車記もこれで終わりである。

越後湯沢では曇っていたが、次の上毛高原ではもう晴れていた。冬ももうそこまで来ている晩秋の、乗車記録であった。   

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2013年11月14日 (木)

小倉~中津・日豊線撮影旅行(3・4日目)

3日目(11月11日)

外は風が吹いているのがホテルの部屋からも判る。気温は当然、前線通過後で低くなっているだろう。何となく出そびれてしまって、昨日と同じ9時半過ぎの列車にしか乗れない時間に起き出した。

今日は、20分ばかり乗っただけの築城で降りる。近くに自衛隊の飛行場がある。ひっきりなしにジェット機の爆音がして、戦闘機に興味のない私には耳障りだ。

ただ自然は豊かで、

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ジュズダマ(子供の頃そう呼んでいたけれど、正式名称は何というか知らない)や

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南天(ではないと思うが)のような晩秋の草木の実などを見ながら撮影する。流石に風が冷たい。セーターを二重着して来たが、おっつかない。

昼過ぎに一つ下った椎田へ移動し、その後、更に下って冨吉へ至る。ここは雑誌に撮影地が紹介されていた。

案内通りに道を辿って撮影地に着いたが、作例として載っている場所はどう考えても

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ここへ入らないと撮れないアングルだ。以前にも苦言を呈したことがあるけれど、雑誌に載せる以上、現地の状況をちゃんと確認して載せて欲しいものだ。その癖「撮影マナーを守りましょう」と書いてあっては、何が訴えたいのかと言いたくなる。

幸い、近くで別のアングルを見つけたから、よい子の(どこが「子」だ!)私はそこで暫く撮影に及ぶ。

陽がどんどん傾いてきた。風も相変わらず止まない。昨日までならこの服装でも暑いくらいだったのに、世の中上手くいかないものだ。喉も痛くなってきた。まだ明るさは残っていたが、寒さに耐えかねて中津へ戻る電車に飛び乗った。

4日目(11月12日)

本日はタイトルに嘘偽りアリで、最終日なので例によって乗り鉄しながら帰る予定だ。ただ、少し寄り道する。大分まで下って、久大線の「ゆふいんの森」に乗る予定を立てている。

朝、早めに目が覚めた。今まで気付かなかったが私のホテルの部屋は東側に面しているようで

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爽やかな朝の陽が見える。何となく起きたくなって、予定より1本早い列車で大分へ行こうとの気分になる。

予定の列車だとロングシートのワンマン列車だが、早起きすると何が来るかとホームで待っていたら

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これが来た。然もロングーシート化されていない、大分所属車だ。三文の得をした気分になる。7時51分発。

各駅に停まりながら、大分へ9時半前に着。大分から由布院へ至る久大線の普通列車も、1本早いのに乗れそうだ。黄色の単行ディーゼル(キハ125)を覚悟していたら、転換クロスの

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キハ200の2連が来た。ロングシート地獄からは開放されること決定だ。このキハ200は、当初、電化前の筑豊線で「赤い快速」として走っていた、俊足の列車である。あ、大分駅はいつの間にか、完全高架化が完成していた。

発車して、直ぐに山越えにかかる。ここから久大線の終点・久留米までの間に、九州を横断する。ぐんぐん山を登るのが判る。気動車も、直結から変速へシフトダウンする機会が多くなった。見る見る紅葉が見頃になっていく。

11時前に、由布院到着。ここからの特急「ゆふいんの森」は全車指定で、時刻も変更はできないが、ゆっくりとお茶を飲む時間ができた。駅前からはそのまま

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由布岳が見える。名山はいつ見てもいい。考えてみれば私が由布院で降りるのは初めてではなかろうか。折角だから、存分に山を眺め、序に駅前に湧いている手湯にじっとりと浸かる。

さて、たっぷり待ったから、もうそろそろ「ゆふいんの森」に乗らせて貰ってもいいだろう。あ、当の列車は去年の秋にも乗った

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この列車ね。

由布院から積み込んだ、由布の地ビールを飲み、すっかり満足した気持ちになる。日田辺りからは今度は段々下りになる。列車は軽快に走り、少し早起きした私はついウトウトしかける。

久留米に着く少し手前で車内がざわついて、ハッとする。今話題の

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この列車とすれ違ったのだ。咄嗟で碌な写真が撮れなかったが、現在のところ、時刻表にも時刻が掲載されていないから見逃すところだった。多分すれ違ったのは、南久留米駅だと思う。13時40分頃の出来事。因みに現在の設定で、3泊4日コースだと、一人55万円だそうである。

久留米からは鹿児島本線に合流して、一気に博多へ戻るだけだ。博多へ戻れば私は新幹線で名古屋へ飛ぶように帰る。だから、今回の旅日記もこの辺りで終わりにしておこう。

九州も、11月中旬に入ってすっかり寒くなった。

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2013年11月10日 (日)

小倉~中津・日豊線撮影旅行(1・2日目)

1日目(11月9日)

新幹線でビュワーンと小倉まで行く。名古屋で昼食を仕入れようとしたら「このお弁当お買い求めの方は、★が40円引き」と書いてあり、ついつい購入する。

新幹線に乗って直ぐ★を始めたら、酔いの回り始めた京都辺りから体調がおかしくなった。矢鱈としんどくて、目の前は

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こんな感じに真っ白になってきた。脂汗も出てきて尋常な状態ではない。「立ちくらみ」と言うが、あれが延々と続いている感じである。仕方ないので目を閉じてじっと耐えるしかない。

酔いが醒める1時間程度、福山駅を出る辺りまで、この状態は続いた。朝から贅沢に★なんぞするものではないと、天からのお叱りみたいである。

幸い広島を出た辺りから復活し、新関門トンネルを過ぎると八幡の製鉄所などが見えてくる。

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小倉で予定通りに降りる。今回のターゲットは日豊本線なので、小倉で降りるのが妥当だ。

小倉で普通列車の813系

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に乗り換える。0番代ではなく、方向幕をLED化した1000番代である。日豊線はワンマン化のため、この型が多く導入されている。これで、小波瀬西工大前まで至る。昔は「小波瀬」といった駅が、民営化後長い名前に変わった。ここから徒歩15分くらいの撮影場所に行く。

撮影場所は間近で

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跨線橋の工事が行われていた。開通の暁には、この付近の撮影状況も少し変わるかも知れない。

1時間少々粘った後、駅を通り越して反対側の苅田側へ行ってみる。昔はここの駅から、「苅田港線」という貨物線が分岐していたのだ。線路跡らしき道に沿って歩くと果たして

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こんな場所が現れた。因みにこの苅田港線は、廃線になっているはずなのに、平成25年3月現在の貨物時刻表では「運賃として計算できる線」として掲載されている。とても列車の走れる状況ではないが、兎に角そういうことになっている。

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戻る道すがら、暗渠の向こうへ渡れる場所で線路の跡を確認してみる。確かに、現在でも線路があることはある。

夕暮れてきた。17時前の電車で中津へ赴くことにする。今夜から3晩、中津に宿泊予定である。

投宿して直ぐに、ホテルのフロントで★出来る場所を尋ねて徘徊する。朝方あんなにやられたのに、私も懲りない奴である。小さな店に入り、喧騒の中で中津の一晩目が過ぎて行った。

2日目(11月10日)

今日は朝から雨の予報だ。諦めて遅がけに起きたら外は何と

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晴れていた。時間が勿体ない。9時半過ぎの上りで、南小倉まで至る。少々居眠りしていたら、外は曇り空になった。今日の降水確率は100%なので、仕方ない。

雨でもいいように駅撮りできる駅を選んでおいたから、ここでは大人しく駅撮り。小さな駅の階段を上り下りするが、いかにも古い感じの駅である。ふと見た階段に

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こうあった。古いのも納得できる。

次に城野駅へ一駅戻る。ここは日田彦山線の分岐駅だ。だからどうなんだと言われても仕方ないかも知れないが、

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こう云う信号機を見るだけでワクワクするではないか(あ、しません? それは失礼しました)。

どんどん南下して次はギャルじゃなかった、下曽根へ行こうと思ったが、雨が降り出した。ギャル下曽根は屋根のない所での撮影を考えていたので、残念ながらパスして、行橋まで行くこととする。今度は元・田川線の平成筑豊鉄道が分岐する駅だ。

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この写真を撮っていたら、親切な駅員さんが「あ、写真撮るなら、中へ入ってもらってもいいですよ」と言ってくれるが、私は別のアングルでの写真を考えていたので、有難くご好意だけ頂戴する。

さて、駅撮りもネタが尽きてきた。次は新田原から少し歩いたところが目当てだが、幸い雨が小降りになってきた。行くだけ行ってみようと、新田原で降りることにする。歩き始めは順調だったが、やがて雨が降り始めた。やはり降水率100%では、無理かと思う。

濡れるのを諦めて、田圃の脇で

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構えてみる。撮っている内に、やっと雨が止んだ。

止んだはいいが、雲が垂れ込めて大変暗い。絞り2.8で1/125秒が精一杯だ。明日は寒くなるらしいが、天気は回復するらしい。明日に望みを託して、早々に撮影場所を去る。

新田原から

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この中津行きで宿へ戻ることにする。

中津駅に近付いたら、雲の切れ間から青空が覗き始めた。明日に期待しましょ。 

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