« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

2012年2月

2012年2月28日 (火)

金庫たちの休息

Dscn2500

夜、23時54分、私たちの営業所でその日最後の営業車両が車庫へ帰ってくる。料金箱に取り付けられた金庫と共に。

料金箱に取り付けられていた金庫は、私たちの操作で開錠され、お客様から頂いたその日の売上金を入れて私たちと共に車庫の事務所へ戻ってくる。終業点呼で「はい、○○-△△番車、金庫の戻りを確認しました」と点呼執行者から確認されたら、私たちは金庫を自動精算機にかける。

金庫の売上金の中身は、私たち乗務員でも開封することは出来ない。出来るのは金庫の自動精算機か、当直の点呼執行者だけである。売上金は当然の如く、厳正に管理されているのだ。

精算作業は通常、20秒程度で自動的に終了し、売上金は精算機の中へと吸い込まれていく。あとは、空になった金庫を私たちがその車両ごとに決められた金庫棚に戻す。
こうして、金庫の精算作業が完了する。

今日も一日働いてきた金庫たちが、全て顔を揃えるのはこれから5時間余のことである。束の間の金庫たちの休息時間が、夜中の営業所内でひっそりと過ぎていく。

明日の朝5時には早番勤務の者が出勤してきて、金庫たちを一つ、また一つと持っていく。そして、金庫たちは明日も一日の激務に晒される。

せめて、全ての金庫が揃った時だけでも、金庫たちにはゆっくり休息して欲しいものだ。私たちと同様、金庫も一日中働いているのだから。

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2012年2月21日 (火)

春日井と中津川付近での写真

中央西線で撮った写真が上がってきた。宜しければ暫しお付き合い頂ければと思う。

Img756

春日井駅中線に入線する、通称“春日井貨物”(正式には673レ)。ありふれた写真だが、EF65PFも後部のハワムも今年の3月改正で他車両に置き換わるそうだから、まあ記録として見てやって下され。

Img7571

ここからは5枚の組写真。春日井駅東方の踏切より、春日井駅中線を出て下り本線へ入る春日井貨物。手前に斜めの亙り線が見えるが、列車はこの後、この亙り線の世話になる。

Img7582

列車の末尾が亙り線の分岐地を越えた所で、列車は一旦停車する。手前に誘導員の姿が見えるが、この誘導員が機関士に停止位置を連絡するらしい。例のT爺さんに拠ると、この誘導員は同じ愛知県内・知多半島を走る「衣浦(きぬうら)臨海鉄道」の作業員が出張しているとのこと。

Img7593

誘導員がハワムの末尾に乗り込むと……

Img7604

列車は推進運転で、先程書いた亙り線を使って下り本線から上り本線へ、更に……

Img7615

上り本線より左方にある貨物用の側線へと入っていく。これで一連の入換は一旦終了となる。僅か3分程度の作業である。どうせなら動画で撮った方が判り易いのだが、動画を撮る余裕もなかったし、仮に撮れてもアップ方法を知らないので諦めて下され(註記:T爺さんのYouTubeに全く同じような動画があります)。
以上で春日井貨物に関しては終わり。

Img762a

坂下駅から近い場所で撮った、上りのタキ貨・3084レ。ご覧の通り、上り列車限定の撮影ポイント。T爺さんに「坂下駅近くに撮影ポイントがある」と言ったら「そんな場所、あったっけ?」と首を傾げていたが、この写真を見たら「ああ、ここなら知っとるわ」と言われるであろう。坂下~田立にて。

Img763b313

上の写真と同じ橋梁だが、角度を変えるとこんな景色も拝める。雪山を背景にすると、ありふれた313系の2連でもまあまあ絵になるのではと思う。空の部分のゴミは、ご堪忍を。

Img764b

旅行記で「待てど暮らせど2本目の貨物が来ない」と書いた、その「2本目」。正式には5875レ。ISO400のフィルムだから何とか撮れたけれど、いつも使うISO100のフィルムでは駄目だったかも。上とほぼ同じ場所で、レンズだけ変えている。

Img765

落合川の駅ホームから下り(坂下)方面を向いて、自分の持つ最も長いタマ(300mm)+1.4倍のテレコンで。渡っているのは木曽川、列車はタンク返空の3088レ。

Img766cl

釜戸駅から瑞浪方面へ少し歩いた辺りから。列車はT爺さんの好きな313系8500番代による快速「セントラルライナー」。昼間は3両での運転になるが、まだ朝の運用の名残りで6連で走ってくれた。下がゴチャゴチャしているので、もっと上を向けて空を大きく入れた方が良かったなと、少々後悔している。

Img767

これも、前日と同じ5875レ。釜戸から武並方面へ歩いた辺りから。EF64重連+14両のタンク貨が綺麗に収まってくれたので、アップさせて頂く。石油需要の多い冬は、タンク貨も長くなるので見応えがあるかなと。

組写真もあったので、12枚もの写真を長々とご覧頂くことになった。飽きずに最後までご高覧頂いた方々には、深謝申し上げる次第です。

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2012年2月17日 (金)

中央西線・中津川付近+αを撮る旅

1日目(2月16日)

中央本線の名古屋寄り、俗称中央西線の中津川近辺を撮ろうと思う。名古屋の人間が中津川へ行くのは、距離的に東京の方が小田原辺りへ出向くのに似ている。

ただ、中津川近辺だけではチョット物足りない。名古屋の近くに春日井なる場所があり、ここには大手製紙会社の王子製紙がある。そこへ紙製品を運ぶ貨物列車が一日1往復あり、ハワムが連結されている今時珍しい貨物である。

ところが今年の3月ダイヤ改正で、ハワムは廃止され、全部コンテナに置き換わってしまうらしい。そこで春日井貨物を撮影してから、山奥へ入ろうという計画を立てた。

前日に偶々、中央西線貨物撮影のエキスパート・T(の糞)爺さんにお会いできたので、春日井貨物の概要を伺っておいた。

(勝手にPR。T爺さんのYouTubeがあります。「mc3138501」で検索すると出ると思います、多分)。

春日井貨物の到着30分くらい前に、ホームで待っているとT爺さんから聞いた通り、王子製紙からのスイッチャーが出てきた。

Dscn2505先頭方はコンテナだが、後方にハワムがくっついている。因みに、ハワムは既にコンテナへの置き換わりが行われているそうで、この列車にくっついているワムも6両だけだった。

スイッチャーは、王子製紙専用のものなので、側面には

Dscn2508ネピアマークが付されている(ちょっとお粗末画像で済みません)。私はその昔、王子製紙の物流子会社で事務屋をやっていたので、このネピアマークは今でもお気に入りなのだ。

春日井駅ホームから貨物の入線を撮影したら、急いで駅東の踏切へ移動する。T爺さんから「この後、貨物列車の入換があるよ」と教えられていたからだ。T(の糞)爺さんに感謝、感謝。(「糞」を付けていたら有難味も薄れますなぁ)。

入換を撮ったらまた急いで駅へ戻り、10時53分の中津川行き快速で、今度こそ中津川方面へ向かう。中津川で乗り継ぎ、坂下駅まで行く。駅から徒歩15分くらいの場所に撮影地があるのだ。

Dscn2514坂下駅北の隧道を眺めながらの道中。今は複線化されているが、単線非電化時代は左の隧道を使っていたらしい。あんな小さな穴に入っていたのだなとほとほと感心する。

さて、まずは上りのタンカー列車から。

Dscn25151こんな感じでカメラをセットする。撮り終えたら今度は、

Dscn25162雪山を背景にした場所へ移動する。先程の場所から5分程度の至近距離だ。

ここで、推定通過時刻15時頃と16時頃の2本の貨物を撮ろうと考えていた。

1本目は予想が外れ、15時半くらいにやっと通過した。貨物列車は2本とも瑞浪辺りで特急「しなの」の追い越しを受けるので、その後の読みが外れたみたいだ。この分で行くと、2本目の貨物は16時半くらいの通過となるだろう。

ところが、待てど暮らせど2本目の貨物が来ない。自分のいる場所も撮影対象地も日陰になって来て、内地と言えども寒くなってきた。今回は珍しくISO400のフィルムを持って来ているので多少の暗さは凌げるだろうが、兎に角2本目が来てくれない。そうこうする内に、次の「しなの」の時間が近付いてきた。「しなの」の5分後には普通列車も設定されている。「こりゃあ、来るのは17時20分くらいになっちゃうかな」と独りごちる。

結局17時10分過ぎに、目的の貨物がやっと来てくれた。瑞浪の後、中津川でも特急の追い抜きを受けるらしい。この辺りはT爺さんに聞いてみなければ判らないが、多分この文を読んだT爺さんからは「まだまだ時刻表の読みが浅いねぇ」と言われそうだ。

暗くなりかけた駅への戻り道で

Dscn2520_3かような馬頭観音を見つけた。今、自分が歩いているのは旧の中仙道ではない筈だが、この道も結構歴史があるらしい。

寒くはなったが「貨物に始まり、貨物に終わる」一日が更けた。

2日目(2月17日)

朝はまあまあ人並みの時間に起き、8時09分の普通で一駅山側の落合川へ赴く。駅から程近い場所に、以前よく雑誌に載っていた下り専用の橋梁があるのだ。この頃余り雑誌などで見かけないので、例のT爺さんに確認しておいたら「ああ、今でも撮れるよ。ちょっと民家の裏手みたいな所を入らなきゃいけないけど。ちょっと前にN市のTさんと一緒に行って来た」とのこと。

Dscn2524

駅から木曽川のゆったりした流れを渡って、撮影地へ急ぐ。途中で運転曜日不明の臨時タンク貨が行ってしまい、臍を噛む思いをする。

肝心の撮影地は、確かにT爺さんの言う通りだった。ここを「撮影地です」と人にご紹介するのはチョット躊躇しそうなロケーションなのだ。特急の「しなの」を1本撮っただけで退散する。

駅へ戻り、少し駅撮りする。先程も書いた通り、ここは

Dscn2525

との駅名だが、小さい頃からここの駅名は何となく気に入っていた。山奥の情緒ありそうな古臭い駅を連想するのだ。実際には駅舎らしいものは殆ど存在しないのだが。

折りよく予定していた列車の他に上りのタキ貨も撮影できて、満足しながら9時55分の列車で名古屋方面へ少し戻る。中津川乗換えで、釜戸駅まで来る。

まずは、瑞浪方面へ少し歩く。地図で確認しておいた撮影場所がある。実際に程々の場所であった。やけに賑やかなので向こうを見たら

Dscn2526

幼稚園が間近にあった。

今日は晴れているが寒風が強い。俄かに突風が吹き、カメラが三脚ごと倒された。幸いカメラの着地地点が草地だったのでカメラにかすり傷がついた程度で済んだが、肝を冷やす。

さて、ある程度撮ったら今度は駅を一旦通り越して、駅から武並寄りへ移動する。先程の突風以来、風の冷たさが増したと思っていたが

Dscn2527

遂に雪が舞い始めた。道理で寒い筈だ。

2ヶ所のポイントを場所もアングルも少しずつ替えながら、少しく居つく。15時前に昨日「坂下付近で15時半頃に通過した」と書いた貨物が通過した。こちらはコキ貨。

貨物時刻表では多治見駅の通過時刻しか書いてないので(次の記載は塩尻になっている)、昨日待ちに待った「2本目」の貨物の通過時刻は判らない。ただ、この釜戸付近は多治見から普通列車でも20分かからない場所である。そんなに離れていないから、昨日のように「2本目」で1時間半も待たされる可能性は薄いと思われる。

そんな読みで、フィルムもちょうど残り1枚だけとなったから、「2本目」の貨物以外はコンデジで撮影してみる。

Dscn2530cl

セントラルライナーなる快速も撮ってみたが、コンデジではタイミングが合わず玉砕した。因みにこのセントラルライナー用の313系8500番代は、例のT(の糞)爺さんのお気に入りの車両らしい。

さておき、今日は読みが当たって「2本目」の貨物列車(タキ貨)は16時少し前にやって来た。シャッターと同時にカメラのフィルムゼロランプが点灯した。いい首尾で終われた様だ。

結局、貨物に始まり、貨物に終わる撮影旅行になった。時間もちょうど良く、夕餉時には我が家へ帰れる時間となった。

近場の1泊旅行で寒い思いもしたが、いい気分転換になった。

※後日追記
T(の糞)爺さんにお会いし、文中貨物列車の特急等待避駅を教えて頂きました。
それによると文中「下り1本目(コキ貨)」としてある列車は土岐市駅で、また「下り2本目(タキ貨)」としてある列車は土岐市・恵那・坂下の各駅で待避停車をするそうです。
ここに謹んで訂正致します。尚、本文はそのままとしておきます。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2012年2月10日 (金)

2月だなぁと思う車窓

外を走り回ることを生業としている私にとって、いかにも「2月になったなぁ」と思わせる風景がある。

一つは以前にも書いたことがあるが、道路工事の光景だ。

Dscn2486

雪国ではいざ知らず、この辺りでは12月頃から道路工事がどんどん増えてきて、2月くらいが“佳境”となる。以前の記事でも書いたが、これらの工事は本当に今どうしてもやらなければならないものなのだろうか? 年度末の予算消化のためではないかと勘繰りたくなる。

Dscn24892

本当にあれやこれや、よく工事のネタが尽きないなぁと思う。道路工事は大体、3月中旬くらいで終わるケースが多い。

あと一つは

Dscn2476

登下校時刻でもないのに集団で歩く中学生たち。自分らの志願校へ願書を出しに行くのだろう。

愛知県の場合、私が高校受験の際には、私立高校1校、公立高校1校の計2校しか受験できなかった。今は制度が変わって、私立は2校まで、公立は3校まで受験できるらしい。私の高校受験など30年以上昔のことだから、制度が変わっているのは仕方ないけれど、今は「広き門なのだなぁ」とちょっと羨ましい気持ちもある。

とまれ、そんな風に受験できる高校数が増えたので、願書を出しに赴く中学生の姿も昔に比べて多くなっている筈だ。車窓を過ぎる中学生たちを見ながら「この子たちもいよいよ、『受験』を体験するのだな」と思う。

試験にしても工事にしても、終わればそれなりにスッキリした気分になる。工事の渋滞はごめん被りたいが、兎も角、寒い季節を抜けて早く春が来て欲しいなと願わずにいられない、2月の光景である。

| | コメント (11) | トラックバック (0)

2012年2月 4日 (土)

北海道のキハ40にて

先月、道内を旅行した時に、ふと気付いたことがある。

キハ40に乗っていて、の~んびりとしていた。何気なく車内を見回して、座席上の窓の境目の部分に目が行った。

Dscn2413

当たり前と言っていい、扇風機のオンオフスイッチ。
「ああ、この車は非冷房車なんだな」と思って、天井を見上げる。

Dscn241240

……ん? 扇風機がない……。

じゃ、さっきのスイッチは何なの? 冷房化して、スイッチだけ残しちゃった訳?

もう一度スイッチに近付いて、よーく見直してみる。

Dscn2410

そこにあった文字は「扇風機」ではなく、「クールファン」。つまるところ

Dscn2411

これのことらしい。これは冷房の吹き出し口ではなく、あくまで非冷房ながら、ちょっと涼しめな風が出るようになっているらしい。

因みに車両はキハ40 1765、釧路の車両だった。今まであまり天井をじっくり観察したことがなかったけれど、釧路ではこういう仕様があるらしい。内地なら冷房化してしまっているだろうが、道内だとこうした仕様でも夏を乗り切れるとの読みから、「クールファン」程度の改造で留めているようだ。

苗穂や函館などの車両も、機会があったら観察してみようと思っている。

| | コメント (10) | トラックバック (0)

« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »