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2011年9月13日 (火)

愛称・種別サボの形状いろいろ

ちょっと前に、いつもお邪魔しているvanagon714さんのブログで、「鉄子さんから愛称サボを譲り受けた」との記事があった。

その際に出されていた愛称サボは何れも北海道内のもので、サボの形が「北海道限定バージョン」になっていた。愚兄が「サボの形が北海道型になっていて、いかにもそれっぽいですね」と云ったことを書くと、vanagon714さんから「サボの形はこれが標準だと思っていました」とコメント頂いた。

それで、愚兄の蒐集品から愛称・種別サボの形を地域ごとにご紹介しようかと思う。

Dscn1854

北海道内サボの代表的な形。上の部分に取っ手がついている。道内の過酷な寒冷地を走ってサボが凍り付いてしまった後でも、取り出しやすいように取っ手がついていると聞かされている。
因みにこの種別サボは○帯、つまり帯広の所属になっている。国鉄時代には帯広界隈で快速が走っていなかったようなので、民営化後に快速の「狩勝」か「ぬさまい」で使用されていたものではないかと想像している。

ただ、道内でも例外はある。

Dscn1855

ワンマン列車の「前乗前降」の方式は北海道内でしか採用されていないそうなので、このサボも道内のものの筈だ。購入店に拠れば函館地区で使われていたものとのこと。ご覧の通り、上に取っ手がない。道南地区では例外的にこうした形のサボも存在していたようで、急行の「ニセコ」や「すずらん」の愛称サボなどでもこのタイプのものが実在する。

内地になると、上に取っ手のついたタイプは見かけない。

Dscn1856

1枚目の写真と同じ「快速」の種別サボ。卑近な例で恐縮だが、所属は大垣電車区のものである。上に取っ手がついていないのはもちろんのこと、板の素材も鉄やホーローではなくプラスチックである。冬季でも雪が少ない地方では、経費のかからないプラスチックのサボが国鉄終期時代には大手を振ってまかり通っていた。

Dscn1857

これは九州地区で485系に入れられていた種別サボ。民営化後に九州ではこうした黒を基調とした種別サボが採用されていて、同系の廃止と共にサボも市場に出回ったようだ。所属は書かれていないが、485系を早くに駆逐した博多や長崎地区で使われていたものではないかなと思う。

今までご紹介した4枚は、何れもサボ上部に穴があいている。サボを纏めてしまって置いたりする時に、穴に紐や針金を通して束ねておくための穴である。また、サボを抜き取る際に穴に指を引っかけて取り出しやすくしたとの経緯もあるようだ。
ところが、国鉄の古い時代、昭和の30年代辺りの代物になると、穴が上部にないものもある。

Dscn1916

これも快速の種別板で、今の「南福岡」が「雑餉隈(ざっしょのくま)」と呼ばれていた時代に、その雑餉隈に所属していたもの(因みに雑餉隈が南福岡に改称されたのは昭和41年-1966年とのこと)。よ~く見てみると左端の中央辺りに小さい穴が開いていることは開いているが、今までご紹介したものよりずっと穴が小さい。
私の想像ではあるが、このような形だと紐などを通す時に穴が小さくて通し難く、またサボ受けからも取り出し難いので、穴の大きなタイプに代わっていったのだと思う。

私の知っている範囲でのサボの薀蓄を、チョット語らせて頂いた。ただ、私もあまり詳しいことを知っている訳ではない。余り深く突っ込んでご質問を受けると回答できないと思うので、その辺りはよろしくお願い致しますです (^ ^;;;

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国鉄・JR」カテゴリの記事

コメント

サボは地方によって仕様が色々ありましたね。
北海道はホーローびきでしたが本州にはプラスチック製がありビックリしたのを思い出します。

同じ北海道内でも函館のものは「北海道限定バージョン」ではなく、取っ手がなく穴も開いていませんでした。
「宗谷」「ニセコ」「すずらん」等がありました。
旭川のものは少し角ばっていたような記憶があります。

現在は方向幕やLEDになってしまい、サボもなかなか見かけなくなり味気なく淋しくなりましたね~。

投稿: N市のT | 2011年9月13日 (火) 21時21分

こんばんは。
いろいろとご教授頂きありがとうございます。
大変楽しく拝読しました。
私の場合、サボには全くと言ってよいほど興味がありませんでした。
先日の私のブログ記事に出てくる模型のオロハネ10ですが、
トミックス製の10系客車についてくる「利尻」サボのインレタを使っております。
しかしながら取っ手が無いのであとから筆で取っ手を追加しています。
離れて見てもあのチョンと出っ張った雰囲気が好きですね~(^^)
ところで写真の青いサボ受けが少々気になるのですが・・・


投稿: vanagon714 | 2011年9月13日 (火) 23時27分

こんばんは。
北海道のサボは特別仕様だったんですね。全然気づきませんでした。
私は愛知→北海道→愛知と住んでいるのですが、多種多様な車両が走るところから1両のワンマンカーが走るところに引っ越して徐々に鉄道への興味が薄れてしまったんです。(もちろん根は鉄道やバスが好きでした)
それで愛知県にまた住みたいと思うようになり、また鉄道への興味が復活してきて今に至ります。
それにしても北海道の鉄道は雪対策ばっちりでビックリですよね。
早いうちにHIDランプにしたり、窓ガラスが防弾、いや、防雪だったりと。。。

投稿: ジャスタウェイ | 2011年9月13日 (火) 23時52分

>N市のTさんへ
昭和50年頃からサボを詳しく見るようになりましたが、地域によって色々仕様が違いますね。
北海道でプラスチックサボを使ったら一冬もたずに廃棄処分になってしまうので、北海道ではずっと鉄板が使われていますね。東北南部辺りが鉄製とプラ板の境目のようです。

地域限定バージョンもあちこちにあるようで、仰せの函館地区や旭川地区の他に、内地では金沢地区の愛称サボが角が角ばった形で独特でした。

近年の人件費削減のために、サボは大幅に数を減らしましたね。サボマニアとしても寂しい限りです。

投稿: N市のTさんへ | 2011年9月14日 (水) 22時04分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
私は模型を買わない代わりに、実物集めに走っています。それでこんな蒐集物が部屋に転がるようになってしまいました。

北海道は「あの形」でなければ、逆に北海道らしさを感じないですね。
それにしても模型の愛称板にも取っ手を塗られるとは、細かい作業までなさるのだなあと感心頻りです。模型マニアの方にとっては、如何に実物に近づけるかが大切な要素なのだろうなと感じます。

気になさっている青いサボ受けですが、かの快速「海峡」で使われていたものです。表は海峡の青いカラーに塗られていますが、裏面は51系時代の赤い色がむき出しになっております。

投稿: vanagon714さんへ | 2011年9月14日 (水) 22時19分

>ジャスタウェイさんへ
こんばんは。
北海道といえばあの形です。その昔は取っ手の部分がそっくり返った形のものが一般的だったようです。
名古屋近辺は色々な列車が走っていますから、留萌方面へお住まいの時代は物足りない思いをされただろうと思います。キハ54と40だけではちょっと退屈してしまいますよね。集約臨が走る地域でもないようですし……。

北海道は国鉄時代から耐寒構造には力が入っていましたね。「500番代」と言えば北海道ってくらいの区別が為されていましたものね。
酷寒地なりの諸設備が今もなされていますね。防雪の窓ガラスを見ると「ああ、北海道へ来たなぁ」と私も感じます。

投稿: ジャスタウェイさんへ | 2011年9月14日 (水) 22時33分

こんばんは
サボは全国共通だと勝手に思い込んでいたのですがそうでは無いということを今頃になって知りました。
鉄製が当たり前ではなくプラスチックもあったりとバリエーションがマニア心をくすぐりますね。

そういえばJR化直後くらいに旭川機関区のイベントだったかで手に入れた紺色地に白文字の「旭川行」「小樽行」のサボが実家のどこかにあったような・・・旧客にぶら下がっていたタイプと思いますが手に入れたときには2カ所ある取っ手の片方が欠け落ちていました。今度探し出して画像アップしたいと思います。

投稿: kattsu-mqc | 2011年9月14日 (水) 22時48分

私も、でっぱりがある物が普通と思い込んでいた一人です。
北海道仕様なんですね。
現在我が家には、本物かニセモノかわからない物が10枚ほど…
時々「自由席」→「指定席」など裏返したりしてちょっとした変化をひそかに楽しんだりしているのですが、子供には『かむい』ってなに?
理解してもらえません(悲)

現在サボ受けが欲しく探している所です。

投稿: suzuran6 | 2011年9月15日 (木) 08時19分

サボ、ついつい列車名の方にばかり目が行ってしまうのですが、種別でのコレクション、流石です!
サボ受けがあると、いろいろ集めたくなりますね~。
自分は写真ででコレクションしていましたが、取っ手付き北海道限定(道外禁止)とは気が付きませんでした。
北海道だけかわからないのですが、手元に廃品利用のサボがあります。82系特急用の長サボを切ってペンキ書きした”ニセコ”です。
穴が横にあります。

投稿: tunnel_no2 | 2011年9月15日 (木) 11時48分

>kattsu-mqcさんへ
こんばんは。
北は宗谷本線から南は指宿枕崎線までレールが伸びていますので、愛称サボだけでも実に多種多様です。鉄製でもホーロー引きのものと塗装板とがあり、それにプラ板が加わるので集めだしたらキリがありません。
形状も細かく見ていくと地域差があり、面白いものです。

紺地に白抜き文字のサボですと、昭和40年代前半以前のものだと思います。引っかけの耳が取れていても仕方ない年数を経ていますね。特に北海道モノは、酷寒のために原型を留めていないものも多いようです。
ご実家を探索(?)されたら、記事のアップを楽しみにしております。

投稿: kattsu-mqcさんへ | 2011年9月16日 (金) 00時31分

>suzuran6さんへ
北海道の方は取っ手のある形を当たり前に見ておられるので、どうしてもそういうことになってしまいがちですが、実は内地モノでは取っ手がないのが当たり前なんです。
我が家のコレクションはどれが本物でどれがまがい物か判りませんが、一応販売店を信じて「どれも本物」との扱いにしています。使用痕や日焼けがあれば大体の目安にはなります。
私も部屋のコレクションを取っ替え引っ換え展示場所を移動させたりして楽しんでいます。我が家の場合は誰も話し相手がいないので「一人上手」状態ですね(苦笑)。

サボ受けですが意外と高価で取引されています。それなりの出費はご覚悟の上、ご購入下さい。

投稿: suzuran6さんへ | 2011年9月16日 (金) 00時44分

>tunnel_no2さんへ
私も当初は写真に収めるだけで済ませていたのですが、段々実物が欲しくなり、集めだしたら貴兄の模型と同じような状態になっております。
私は逆に北海道へ渡った時に「あー、北海道の愛称サボには取っ手がついてる!」って吃驚した方です。以来、各地のサボを見て回っていたのですが、それぞれに地域差があって楽しいものです。
特に「快速」の種別板のフェチになってしまい、それだけで10枚以上が我が家に集っています。

その「快速」の一枚が、貴兄の切り落としサボと同じで、行先サボを「快速」の文字の部分だけで切り落として一部上塗りして、篠栗線の快速列車用として使っていたものです。裏面を見ると「博/(直」とだけ文字が残っているので「博多行/(直方経由)」の切れ端なんだろうなぁと想像しています。穴も貴兄のもの同様、横に開いています。
こうしたイレギュラーものもまた、面白いものですね。

投稿: tunnel_no2さんへ | 2011年9月16日 (金) 01時02分

こんばんは。
留萌時代は・・・物足りなかったですねえ(笑)
あっちに越したのが98年か99年だったと思いますが、キハ54とキハ40両方が走っていたのは最初の1年くらいだったんです!
それからはキハ54ばかりでした。しかし、C11-171の復活によりすずらん号運転開始(後に重連もありましたが知らない間に廃止)や、ミッドナイトの車両を使用した増毛ライナー(だったかな?)の運転、富良野美瑛ノロッコ号使用の増毛ノロッコ号など、ここ10年はそれなりにいろんな車が入っていました。
今残ってるのはノロッコだけですがね(笑)
ちなみにキハ54も、一時期ラッピングされてた車もあったのですが、更新工事のときにラッピング解除されたみたいです。また、宗谷に配置されてる車は横にステッカーが入っていたりします。
ちなみにキハ54積み残し事件のあと、車内改装工事中の代走にキハ150が入ったりもしました。

投稿: ジャスタウェイ | 2011年9月19日 (月) 19時20分

>ジャスタウェイさんへ
こんばんは。
私が留萌線を訪れたのは、97年のことでした。ですのでキハ54の他にキハ40も入っているとばかり思っていたのですが、その後54オンリーになってしまったのですね。
私が訪れた時はまだ「すずらん」で有名になる前でしたので、あそこに蒸機が入ることなど夢にも思いませんでした。ミッドナイト車両やノロッコの乗り入れも知らずにおりました。
そうそう、54では花柄模様のラッピング車両も走っていました。持ちが旭川なので「ペパーミントエクスプレス」のシールをサイドに貼った車両も走っていた記憶があります。
サボもまだ残っていて「マイタウン列車/るもい」と云うのを入れていた記憶ですが、知らない間に正面方向幕で代用するようになってしまったみたいですね。

投稿: ジャスタウェイさんへ | 2011年9月20日 (火) 23時09分

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