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2011年2月 3日 (木)

「冤罪」その後

Dscn0980 (※この記事は、昨年12月13日付の愚記事、「冤罪」の後日記事です。掲載の画像はあくまでイメージです。車種やメーカー等を特定するものではありません。また記事の特性上、一部を比喩的な表現に変えさせて頂きます)。

長い間、皆様にご心配をお掛けした冤罪の件について、全ての結論が出揃ったので、改めてご報告申し上げる。

結論から申し上げると、警察サイド・職場サイド、どちらも「完全にシロ」である、とのことになった。以下、少し経緯を書かせて頂く。

あの記事の翌日、私は予定通りに警察へ出頭し、起こしていない事故に関して「自分では安全確認をしたつもりだが、自分の気付かなかった部分でそのような事故が起きた可能性は否定できない」と申告した。はっきり言えばこれは、上司から言われた言葉のオウム返しである。

暫くの後、事故の当事者であるA氏も呼んで、警察署の前でバス車内での現場検証をすることになった。当日私が乗務したバスは、他の上司が予め署の前まで持ってきてくれていた。

先ず警察官が私に聞く。「おさかかなさん、これは事故当日にあなたが乗務したバスですね」。私は「この車で間違いありません」と答える。

次に警官はA氏に向かって「Aさん、このバスは事故当日にあなたが乗車されたバスですね」と尋ねる。A氏はバスの車内をくるっと見回すと「いや、これは違います。私が事故に遭ったバスではありません」と言った。事態がここで急転回した。
警官が慌てて尋ねなおす。「いや……これではない……、となると運転手から何から全て変わってしまいます。本当にこのバスではなかったのですか」。するとA氏は「絶対にこのバスではない。私はバスが発車した時にある部分を掴もうとした明確な記憶がある。だがこのバスにはその掴む部分がない。だから絶対にこのバスではない」。A氏は言い切った。

現場検証はここで中断し、警官が「一旦、全員、待合室にお戻り下さい」と言った。

暫しの後、私の担当上司だけが警官に呼ばれ、交通課の室内へと消えた。3分くらいだったろうか、警官と担当上司が出てきて、先ずA氏に「本日はどうもお疲れ様でした。お引取り下さい」と言った。そして、その後で担当上司が「さあ、おさかなくん、帰ろうか」と言った。私は何が何だか訳が判らなくなった。

帰る道すがら、私は担当上司に聞いた。「一体どう云うことですか? A氏が否定した以上、私には罪はかからないのですか?」。すると上司は「そうだ。警察サイドとして、君の免許証にはキズはつかない、と言ってきた。ただ、職場サイドとしてはどのような処遇になるかは私では決められない。暫く時間が欲しい」とのことだった。

以上が、あの記事の翌日、12月14日にあったことだ。

以後、職場内でどんなやり取りが行われたのか、詳細は私に伝えられていない。事件が、課長・係長クラスの人でのやり取りになってしまって、平社員の私には口出しのできない状態になってしまったのだ。ただ途中で労組の支部長から「警察がシロと言ったものを、労組として事故と認めさせるようなことにはしないから」と言われ、簡単な中間報告だけはされた。長い2ヵ月弱が過ぎた。

そして、昨日、私はいきなり営業所のナンバー2に呼ばれて「過日の事故の件だけれど、非責事項(責任を問わない事柄)と云うことで、君には何の処分もかからないから」とだけ言われた。呆気ない幕切れだった。

事が事だけに、私もこれ以上詳しくは書けない。ただ、大まかな流れとして、こういう事態の推移であったこと、そして私に一旦は降りかかった冤罪が、全て水に流れたことだけは明確に記しておきたい。

***

この件につきましては、「冤罪」の記事後、多くの方から励ましのお言葉、メッセージを頂きました。また、ご自分のブログで愚記事を取り上げて下さった方もありました。皆様の温かいお心遣いに励まされ、今日の自分があるのだと思っております。
結果として、本文にもあるような「冤罪全面否定」という、私にとって最良の結果を得ることができました。担当してくださった上司、労組役員等、多くの方のご尽力があったことは間違いありません。

この場を借りまして、私を「良い方向へ」導いて下さった多くの方々に、厚く御礼申し上げます。また、事件後、崩してしまった体調も、現在では徐々にではありますが良い方へと向かっております。皆様方にご心配をお掛けしたことを深くお詫び申し上げ、また、温かいお言葉を下さった皆様に改めて「有難うございました」と申し上げます。

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バス・仕事」カテゴリの記事

コメント

良かったね~、一安心です♪
これからは落ち着いて仕事も、鉄道写真旅行も楽しめるね
良い報告、何よりです。

投稿: まる | 2011年2月 3日 (木) 16時57分

そうですか。安心しました。
区間によっては発時刻が後のバスが先に来てしまう事がありますからね。

最近一気にカメラ増えましたね。
冤罪防止に役立つといいのですが。

投稿: 企4 | 2011年2月 3日 (木) 20時34分

こんばんは。
ややこしい冤罪事件が解決して良かったですね。
精神的にもそうとうな負担だったのではと察します。
今日は本当に良いお話を聞けてよかったです(^^)

投稿: vanagon714 | 2011年2月 3日 (木) 22時55分

>まるさんへ
ご心配をお掛けしました。
最後の結果として、最も良い内容のご報告が出来て、私も嬉しく思います。
また、気持ちも新たに仕事や趣味に励めると思います。

投稿: まるさんへ | 2011年2月 3日 (木) 23時30分

>企4さんへ
長い間、ご心配をお掛けしました。
ここではあまり詳しく書けませんが、事情は次の○コイチ会にでもご報告できると思います。
ドラレコ車両が徐々に増えつつあるようですね。私も当初はいい印象を持っていなかったのですが、こう云ったケースの場合、動かぬ証拠となるので、搭載の重要性を再認識させられた気がします。

投稿: 企4さんへ | 2011年2月 3日 (木) 23時34分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
ご心配をお掛けしました。結果としては、最も良いご報告が出来たので、ヤレヤレです。
これで精神的な症状もかなり軽減すると思います。
職場内での処遇が中々決まらなかったため、事態が長期化してしまいました。

投稿: vanagon714さんへ | 2011年2月 3日 (木) 23時39分

解決おめでとうございます。でもせめてA氏には、おさかなさんに「勘違いして申し訳ない」位の言葉が欲しかったと思います。どうも最近、自分の事は棚に上げて他人のせいにする、とか訴える事が多いように思えてしかたありません。この間のおさかなさんの気苦労をどうしてくれるのか!と言いたいですね。でも明日は我が身と思い、教訓にします。

投稿: すーさん | 2011年2月 4日 (金) 16時30分

>すーさんへ
有難うございます。ご心配をお掛けしました。
A氏からのみならず、職場の職制からも謝罪の言葉は頂けませんでした。担当上司だけはきちんと頭を下げてくださったのですが……。
世知辛い今の世の中、「挨拶」が大切とかって言われている割には、きちんと挨拶できない人が多いですよね。自分たちが間違っていた時には素直に頭を下げるだけでも、相手に対する印象は大きく変わると思います。
一時は精神的にもズタズタになりましたが、身近な方々のご懇意もあり、大分復活できたと思います。変な教訓材料になってしまいましたが、自身もこう云ったことが起こり得ることを今一度肝に銘じたいと思います。

投稿: すーさんへ | 2011年2月 4日 (金) 22時59分

こんばんは
冤罪が晴れたとのことで何よりです。

私が通勤でお世話になっているバスにもドラレコの取付が進んでいます。車内を向いているカメラの存在に気づいたときは「撮られている」という緊張?を感じましたが、いつの間にやら慣れたようで気にならなくなりました。

おさかなさんのようなケースの際には無罪を証明する有効な手段のひとつだなと思いました。でも記録して欲しくないことまでも記録されてしまうというのも事実ですよね。

投稿: kattsu-mqc | 2011年2月 6日 (日) 21時27分

>kattsu-mqcさんへ
こんばんは。
長い間、ご心配をお掛けしました。
最良のご報告が出来て、何よりだと思っております。

ドラレコは、私も取り付けには消極的でしたが、今回の件で一気に賛成派に回りました。A氏が仮に私のバスに乗っていたとしても、私のバス車内でのことなのか否か、しっかり記録に残りますからね。
確かに、乗務員として「ここの部分は記録して欲しくないなあ」と云う都合の悪い場面にもしばしば遭遇します。回送中にうっかりバス停に停車してしまったこととかまで記録されますから。

投稿: kattsu-mqcさんへ | 2011年2月 6日 (日) 21時40分

昨年12月の記事を読んでから、件のことがいつも気になって
いましたが、この記事を拝読して、最良の結果になったとの
ことで、わがことのように私も一安心しました。

投稿: 東上線-副都心線一利用者 | 2011年2月 6日 (日) 22時11分

冤罪が晴れてよかったです。
少しは心も軽くなったご様子で、安心しました。

投稿: 両口屋是清 | 2011年2月 6日 (日) 22時14分

>東上線-副都心線一利用者さんへ
長いこと、ご心配をお掛けしました。
何とか記事のような結果となり、一息ついています。
因果な商売に就いてしまったものだと思っています。趣味も趣味ではなくなりますね。

投稿: 東上線-副都心線一利用者さんへ | 2011年2月 8日 (火) 21時29分

>両口屋是清さんへ
長い間ご心配をお掛けしました。職場サイドの結論が中々出ずに嫌な思いをさせられました。
まあ、それでも好き好んで選んだ仕事なので、このままズルズルとある程度の歳まではやっていくしかないのでしょうね。他に芸を持っている訳でもありませんし。
……先日の選挙ではガックリきていますが。

投稿: 両口屋是清さんへ | 2011年2月 8日 (火) 21時46分

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