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2010年12月 2日 (木)

車椅子のお客様にご乗車頂く際の座席折畳み

先日、世間様の休日に車椅子のお客様のご乗車があった。休日は、普段バスに乗り慣れない方のご乗車も多く、私が車椅子のためのスペースを作っていたら「ほぉ、こうやってご乗車頂くのか」との声が聞こえてきた。

私たちにとっては当たり前になりつつある「車椅子スペースの作り方」も、まだご存じない方が多いのかなと思い、模擬的にスペースを作った写真を撮ってみた。

尚、スペースの作り方は

Dscn0752

このシールが車体に貼られている「2005年・国土交通省認定標準仕様」のノンステップバスと、標準仕様としては認定されていないノンステップバスでは、多少異なる。順を追ってご説明しよう。

まず、標準仕様車での場合。車椅子の方のスペースは、後扉近くの右側2席を折り畳むことによって確保する。

Dscn0751

これが普段の状態だが、これを折り畳むと

Dscn0425

このような状態になって、スペースが確保される。折り畳んだ座席の上にある横方向の橙色のバーには、車椅子の横転防止のためのベルトを結びつけて、安全性を高める狙いがある。

車椅子の方は、大型車の場合、2人までご乗車頂ける仕様となっている。

一方、標準仕様になっていないバスは、私たちの職場では座席がベンチシートとなっている。

Dscn0378

こんなシートだ。これは、座席の下にあるレバーを倒すことによって、シートごと折り畳む方式になっている。

Dscn0377

こんな感じに座席を跳ね上げる。この仕様のバスでも、車椅子の方は2人までご乗車頂ける。

標準仕様となっていないバスは、メーカー間での統一が取れていなくて、座席を跳ね上げる際のレバーの位置が異なるなどの不都合がある。自分がどこのメーカーのバスに乗っているかをきちんと覚えていないと、車椅子のお客様を前にうろたえることになる。
その意味から言えば、座席を2つ折り畳む手間があっても、標準仕様のバスの方が操作し易いと思う。

慣れもあるかも知れないが、2005年式以降のバスは標準仕様のものが入って来ているから、“少数派”の非標準化仕様のバスの方が、全体的に各々の操作もし難いように思う。

私の「独断と偏見」も加えてご説明したが、ノンステップバスや福祉介護に興味をお持ちの方のご参考になれば幸甚である。

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バス・仕事」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
実は座席をたたんで車椅子乗車できるバスにはよく乗車するのですが
実際にその場に居合わせたことがありません。
なのでこうして座席を折りたたんだ状態を目にしたことがありませんでした。
ところで1枚目の写真と2枚目の写真ですが、1枚目は折りたたみ座席が
3席あるようにも見えます。
折りたたみ席は座面や背もたれも小さくすわり心地も悪そうなので
一般乗客からは敬遠されているように思います。
折りたたんだ状態の写真を拝見するともう少し座面や背もたれを大きく出来そうにも
見えますね。

投稿: vanagon714 | 2010年12月 2日 (木) 22時38分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
私共にとっては最早日常茶飯事のことなのですが、地方都市などではまだまだ車椅子でのご利用が少ないようですので、ネット上に公開してみることにしました。
>ところで1枚目の写真と2枚目の写真……
バレましたね。実は1枚目の写真は大型車(車椅子の方が2人まで乗って頂ける)、2枚目の写真は中型車(車椅子の方が1人しか乗って頂けない)での撮影なのです。一般に運転する機会が多い大型車では、1枚目の写真のように折畳める座席が「4席」あります。つまり、2席を折畳むことで、お一人の車椅子、と云うことになります。写真を撮り忘れたので、異なる車両で画面構成したのですが、きちんと見て下さる方には判ってしまいますね (^ ^;;;
仰せのように、従来の一人用座席に比べると、折畳み式の座席は少し狭くなっています。前後間も少し詰まっており、健常者の方には多少の窮屈を強いている面も否定できません。

投稿: vanagon714さんへ | 2010年12月 2日 (木) 23時14分

標準仕様ノンステップバスに即応する国土交通省認定標準車椅子も作製して頂きたいです。

投稿: | 2010年12月 3日 (金) 19時38分

>名無しさんへ
仰る通りです。「受け皿」であるバスの形が枠にはめられてしまった以上、乗ってみえる側にも一定の基準の形で乗ってきて頂けると、私共としても助かります。

投稿: 名無しさんへ | 2010年12月 3日 (金) 20時26分

私が通勤でお世話になっているバスもノンステップ車が多数在籍しています。
ベンチシートや車いすスペースに座席の無いタイプなど混在していて標準仕様車はまだ少数と思われ乗務される方々が取り扱いを覚えるだけで大変では?と想像しております。

そして私もvanagon714さんと同じく実際にその場に居合わせたことがありませんのでセッティングに要する時間などちょっと想像がつかないというのが正直なところです。

投稿: kattsu-mqc | 2010年12月 8日 (水) 22時44分

>kattsu-mqcさんへ
2005年までは「標準仕様」なるものが存在しなかったため、多くのバス事業者で様々なタイプのノンステップバスが混在しているものと想像されます。メーカーが異なるだけで仕様が違うケースもあり、仰せのように私共でもたじろいでしまう場合があります。
セッティングの時間ですが、車椅子に乗られている方は脊椎を損傷されているケースが多く、「脊椎をこれ以上痛めたくないので、最低限のセットで留めて欲しい」と言われることもあります。その場合、2分程度で済みますが、完全な固定となりますと5分程度のお時間を頂いてしまう場合が多いと思います。

投稿: kattsu-mqcさんへ | 2010年12月 9日 (木) 22時09分

JRH海道バスは、1998年のワンステップ車初導入時から
ワンステップ・ノンステップとも数年間はベンチシートが
採用されていました。
しかし、2005年頃から1人がけ(或いは2人がけ)座席に
変更されただけでなく、昨今はベンチシートを廃車の車から
座席を流用して1人がけに改造した車も存在するようです。

ベンチシートは私は嫌いではないですが、色々な意味で
評価が高くない、と思わされました。

投稿: 東上線-副都心線一利用者 | 2010年12月11日 (土) 16時33分

>東上線-副都心線一利用者さんへ
JHBでは早くからノンステ・ワンステが導入されているのですね。
本文にも書きましたように、2005年になってやっと「標準仕様」のノンステップバスが制定されましたので、それまではメーカーごとに仕様がバラバラだったと思います。
そんな加減から、廃車の座席を流用する例も見られるようになったのでしょうね。
ベンチシートは「腰掛けやすい」利点はありますが、通勤電車同様横向きに掛けることになり、結局は低い評価に留まると思います。

投稿: 東上線-副都心線一利用者さんへ | 2010年12月12日 (日) 13時37分

市バスのバリアフリー車はノンステップ、名鉄バスのバリアフリー車はノンステップとワンステップというふうに棲み分けがなされましたね。基幹2号は市バス・名鉄バス両方来ますけど、車椅子の方が乗られることはあるのでしょうか。

投稿: リニモ1号 | 2010年12月13日 (月) 14時18分

>リニモ1号さんへ
それぞれの職場で、車椅子やお年寄りの方などに「より一層優しいバス」を目指して、バリアフリーのバスを導入していますね。M鉄さんの場合は、高齢者の乗られる割合が私共より低いため、一部をワンステップで済ませているとのことです。
基幹バスでは私は経験がありませんが、同僚が一人だけ「車椅子の方にご乗車頂いた」と話しているのを聞いたことがあります。

投稿: リニモ1号さんへ | 2010年12月13日 (月) 18時33分

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