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2010年5月 2日 (日)

ご存知ですか? 「乗車定員」

前回、あんな記事を書いたら、その5日後の今日は今年2度目の冷房を入れて走ることになった。今日の方が「本来の姿」だろうが、ややこしくて頭が混乱しそうである。

さて、そんなことはどうでもよいから、今日の本文を。

Dscn5935j
ここ何年か、私の職場で増殖を続けているJバス系のノンステップバス。

この車両は、特に高速道路を走る仕様ではなく、一般の立ち席も想定した仕様の車である。それを踏まえた上での話になる。

このバスを見てパッと乗車定員が言える方は、かなりマニア度が高いと思われる。私もこの職業に就いていなければ、定員など知らずに過ごしていたかも知れない。そして、その定員を知った時には、正直言ってかなり驚いた。意外に多いのだ。

勿体ぶっていても仕方ないので、車検証の一部をご覧頂こう。

Dscn5934
運転手も含めて、「78人」が正解。つまり運転手を除けば、77人までのお客様に乗って頂いてよいことになる。

あの車体に78人って、かなりのすし詰め状態になる。扉間近まで一杯に乗って頂いて、これくらいの数字になるのじゃないだろうか。特に今のノンステップ車両は、タイヤハウスの部分がベコンと飛び出ているから、それをも換算すると、一人当たりが所有できる面積はかなり狭くなってしまうと思う。

因みに[ ]で囲ってある数字はご想像がつくと思うけれど、座席での定員である。

観光・長距離仕様のバスでは定員の計算方法が異なるのだが、一般の路線バスでは床面積で定員が決まるらしい。つまり、先程チラッと書いたけれど、一人当たりの所有面積ってのがあって、それを総床面積から割ったのが定員になるのだそうだ。原則としては、通勤電車と計算方法は同じらしい。

逆の言い方をすれば、路線バスで定員オーバーを起こそうとすれば、かなりの苦渋をお客様に強いない限りそう云う事態にはならない。「そう云う事態」にならないように、予め一人当たりの所有面積を狭くしてあるのだろう。

写真に載せた車は、車検証のように1092cmの車体長であるが、前職でスクールバスの運転手をしていた頃は、あれよりもう一回り長い11.5mの車体を運転していた。0.5m長い程度だから、定員としては90人弱かと思う。

その当時に、104人を乗せたことがある。私のスクールバスの当時は、連絡する地下鉄駅に乗車整理の爺ちゃんがいて、乗車人数をチェックしていた。カウンターで数えていた数だから、大きな違いはないはずだ。あの頃は、「乗せなければ朝の混雑がはけない」として、乗せられるだけ乗せたものだ。定員なんて、当時は知らなかった。

今から思うと明らかに定員オーバーではあるが、15年以上昔の話なので、時効成立と云うことにしてやってくださいな。

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バス・仕事」カテゴリの記事

コメント

正しくは覚えていませんが、立ち席は30㎝四方位が一人分程度でしたよね‥足の踏み場‥程度しかありません。そんなバス乗りたくありません!!
「バス・仕事」のカテゴリ いつも勉強になります。

投稿: suzuran6 | 2010年5月 3日 (月) 10時49分

>suzuran6さんへ
記事を書いた後で、きちんと調べてみました。
立ち席の場合は、0.3平米が「一人当たりの所有面積」になるそうです。
肩幅70cmくらいの大人なら、前後で45cm程度の余裕しか持てません。カバン一つを持ったらアウトですね。
「そんなバス」、が日本全国そこら中で走り回っていることになります(運転者としても、申し訳ない気持ちになります)……。

投稿: suzuran6さんへ | 2010年5月 3日 (月) 22時47分

バスの定員は曖昧なものですね。
朝の金山や催事の詰め込みなんか、いったい何人乗っているのでしょうか??

今のノンステ車はデッドスペースが多いので78人ですか。
昔の国鉄バスの一人掛の527型は「定員86人」なんて貼ってありました。

投稿: N市のT | 2010年5月 3日 (月) 23時13分

あの車に45人立つのは無理がありそうですね。小学生以下の子供
なら可能とは思いますが。

私が覚えているところだと15年位前の「鉄道ジャーナル」に
福岡県のN鉄のいすゞ中型の新仕様車が紹介され、「脚のない
座席の採用で中型ながら60人を超える定員を実現した」と書い
てありました。一人でも多くの方が立って乗れることを追求
した工夫といえそうです。

北海道でもA川電気軌道の初代ノンステップやS幌市営バスでは
中扉真向いの座席を省いて立ち席スペースにした車が存在します。
そういう車の総定員は80人をゆうに超えるのでしょうね。

投稿: 幹星丘2一利用者 | 2010年5月 4日 (火) 16時45分

>N市のTさんへ
朝のラッシュ時や臨時の仕業では、とんでもない人数を詰め込みますよね。私も何人乗っていただいているのかなあと、心配になることがあります。
デッドスペースがある代わりに、車体長が30cm程度長くなっていますよね。それで、詰め込めるのでしょう。
座席の配置状態によっても定員は変わるようです。国鉄の527型は一人掛けが定員に大きく作用したのでしょうね。

投稿: N市のTさんへ | 2010年5月 4日 (火) 18時17分

>幹星丘2一利用者さんへ
45人立たれるのは、かなり無理がありそうですが、恐らくはそれ以上を乗って頂いていることもあると思います。朝は皆さん、少しでも早いバスに乗りたがられますから。

〉脚のない座席の採用……
ということは、折りたたみ式のシートで、満員時は座席を折りたたんでしまうということでしょうね。

〉S幌市営バスでは中扉真向いの座席を省いて……
vanagon714さんのブログで拝見したことがあります。立たせることを原則に考えた車両で、確かに詰め込みには効果がありそうですが、中間閑散時には座席が少なくて不評の要因ともなりかねないような気がします。
どちらの時間帯を優先して考えるかは、事業所ごとに異なるのでしょうが。

投稿: 幹星丘2一利用者さんへ | 2010年5月 4日 (火) 18時27分

こんにちは。
スクールバスとは昭和53年に製造されたあのバスの事でしょうか?

重ステで100人も乗ったら・・・
ハンドルさぞかし重かった事でしょう。
エンジンも弱いしブレーキもあまり効かないかもしれませんね。

投稿: 企4 | 2010年5月 4日 (火) 18時36分

>企4さんへ
こんばんは。
104人乗せたのは、あの53年式のバスではありません。
あそこの後に、別の学校のバスをやっており、その時の話です。
53年式のバスは、運転当時、若かったからハンドルを回せたのではと思うくらい、重たいハンドルでしたね。あのバスでは乗せても精々50人程度だったと思います。オールエアーのブレーキもかけ難かったですね。

投稿: 企4さんへ | 2010年5月 4日 (火) 18時55分

こんばんは。
ノンステップ車でも立ち席45もあるのですね。
記事にあるタイヤハウスの出っ張りは立客にとって難儀ですね。
立って乗るなら2ステップ車がいいですね~
ちなみに今日乗車した羽田のランプバスは3ステップでビックリしました。

投稿: vanagon714 | 2010年5月 4日 (火) 22時11分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
45人もの立ち席客を乗せて、本当に一人当たり0.3平米があるのかとも思うのですが、車検証に書いてある限りはそうなのでしょうね。
タイヤハウスの凸は、立ち席客の「敵」になってしまいますよね。何か上手な回避方法がないものかと、いつも考えてしまいます。
3ステップと云うことは、スーパーハイデッカーでしょうか? タイヤハウスを殆ど必要としない座席配置が考えられますね。

投稿: vanagon714さんへ | 2010年5月 4日 (火) 22時36分

最近のノンステップバスは後半分がツーステップバスと変わらないタイプが殆んどになりましたね。コストもさることながら、やはり収容力に劣るからメーカーも製造中止にしたのでしょうね。

あと韓国ソウルで見たノンステップバスは全てCNG車で、なおかつ後半分がツーステップバスと同じタイプでした。

投稿: リニモ1号 | 2010年5月 6日 (木) 14時07分

>リニモ1号さんへ
後半分がツーステ仕様の車が「2005年標準仕様ノンステップバス」となってしまったので、今後はこの形が主流になっていくのでしょうね。
恐らく、後部までのフルフラット仕様は、試験的導入の意味合いも強かったのではないでしょうか。
CNG車は私共の職場では、公害の著しい西南部の車庫限定で入れているようですね。当面は、DPDや尿素水での対応となるようです。
ただ、今年度の新車は「ポスト新長期規制適合車を導入」とあるので、何らかの変化が予想されます。

投稿: リニモ1号さんへ | 2010年5月 6日 (木) 16時07分

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