« 信越本線・横川支線撮影旅行(1日目) | トップページ | 上信電鉄往復記~雪達磨になる前に »

2010年4月17日 (土)

信越本線・横川支線撮影旅行(2・3日目)

2日目(4月16日)

朝は9時過ぎにやっと起きる。もっと早くに目覚ましは掛けていたのだが、雨の窓外を見て起きる気が失せてしまった。

その窓外に、いきなり汽笛の音が聞こえる。私の部屋は、高崎の駅付近が見渡せる絶好の場所なのだ。見ていたら

Dscn5878d51
本当に蒸機が構内を走る姿が見えた。高崎常駐のD51 498であろう。今日は金曜日だから、別に蒸機が走るイベントはない筈だが。

10時のチェックアウトギリギリまでホテルにいて、やっと外へ出る。今度の横川行きは10時23分に6番線からとの表示があり、おとなしくそこへ行く。すると今度は間近で汽笛が響き、「ガッシュ、ガッシュ……」の音とともに12系客車を牽いた蒸機が、普段使われない1番線から発車していく姿が見えた。客車の方向幕には「SL試運転」の文字が読める。咄嗟のことで写真は撮れなかったが、春の行楽シーズンに向けて、こう云うことをするらしい。

蒸機と無縁(無煙?)の私は、件の電車で安中へ行く。駅の西方に、まあまあの撮影ポイントを見つけてある。目標としていた辺りの踏切は

Dscn5881
とあって、昔はそういう地形だったらしい。

昼過ぎの電車で今度は西松井田まで乗る。ここも、駅の西方に、絵になりそうな踏切を見つけてある。10分少々歩いたら、当の踏切へ行き着いた。今度は

Dscn5882
こんな名前で、日本近代化発祥の地・富岡が近いことを思わせる。私が持ってきたこの付近の5万分図も「富岡」図幅である。趣があると思えたのは、旧中仙道に絡んでいるからのことだろう。暫くはここの踏切付近に居つく。

この踏切前の側溝蓋も

Dscn5884
ラックピニオンレールのスライスだった。過去の遺物はあちこちで活用されているようだ。

それにしても雲が取れずに暗くて、おまけに寒い。天候も回復の兆しがないので、諦めて駅へ戻り16時前の電車で高崎へ戻ることにする。

ただ、このままホテルに戻るのは勿体無いから、下仁田までの上信電鉄に乗ろうと思う。この話は長くなりそうだから後日別掲とさせて頂くが、何しろ乗っているうちにまた雨となり、ホテルへは傘をさして19時頃に戻った。

すぐに一杯引っ掛けに出る。21時頃に外へ出たら

Dscn5919
……雨が雪に変わっていた。北海道ならこの時期の雪も珍しくはなかろうが、ここは関東・高崎である。

4月16日の雪体験は、私の人生史上で最も遅い雪の記録を更新した。

3日目(4月17日)

旅先にしては少し早めに起きる。幸い雨は止んで、歩くのに支障はない。高崎から8時39分の電車で松井田へ向かう。

沿線にはまだ

Dscn5920
昨晩の遺物が残っている。

松井田では駅撮りを決め込む。今日だけ限定運転の快速列車があるから、ホーム脇の菜の花と共に撮ろうと思う。ここにも雪が残っていて、菜の花と雪の組み合わせは珍しいものになるに違いない。

臨時快速を撮り終えたら、10時きっかりの列車で一駅手前の磯部へ戻る。ここには「みどりの窓口」があり、まずはそこでお目当ての指定券などを買う。それから、目星をつけておいた撮影場所へ向かう。

駅前に

Dscn5922
こんな幟がはためいている。この辺りは何かと、曰くのあるものが多いらしい。全然関係ないが、高橋留美子さんのラムちゃんの漫画に「温泉マーク先生」って登場人物がいたことを思い出した。

先程の松井田から徐々に晴れてきて、ここでは気分の良い青空を久し振りに拝む。特に帰りの指定券は取っていないが、フィルムのキリがつくまで思う存分撮って、思う存分澄んだ空気を胸に吸い込んだ。

撮影地辺りでの写真。

Dscn5923
向こうに見えるのは妙義山。無骨な形の山だが、こんな山が見える所に暮らせる人が羨ましい。

駅へ戻り、ホームのベンチで菓子パンの惨めな昼食を食べる。食べていたら

Dscn5926
こんなのが擦り寄ってくる。ついつい、情が移ってしまい、パンの端くれをちぎってやる。嬉しそうに食べていて微笑ましいが、私のような輩がいるから駅にスズメやハトが集まってしまうのだろう。野鳥嫌いな方には、ゴメンナサイ。

フィルムも綺麗に片付いたので、13時過ぎの列車で高崎へ戻る。ここからは普通列車を乗り継いで東京へ出て、あとは新幹線で名古屋へ戻るだけである。ただ、上野までの普通列車は、奮発してグリーン車に乗る。

グリーン車に乗ると言っても、私は2階建てには乗らないで、敢えて1階だけの部分に乗りたがる。

Dscn5928g1
ここの部分ですな。
折角グリーン券を買ってまでして、天井の低い2階建ての部分に乗るのはつまらないと常々思っている。この部分なら荷物棚もかなり上の方にあるので、色々な意味で広々している。今日は土曜なのでホリデー割引があり、先程の磯部駅で券を事前購入しておいたから、その割引もある。
何よりロングシートで我慢するよりは、この方が気分がいい。

ゆったりした座席で晴れた窓外を見ながら、やっと少しは春になったかなと云う気分になった。風は冷たいが、昨日に比べれば遥かにマシな気温になっている。

それにしても、雪のお蔭で、印象に強く残る旅行となったことだけは間違いないようだ。

|

« 信越本線・横川支線撮影旅行(1日目) | トップページ | 上信電鉄往復記~雪達磨になる前に »

旅日記」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
初めてコメントします。
いつだったか、鉄道関係のブログからリンクしながら
ここを拝見し、お気に入りに入れて時々きています。
味のある文章で飾らない記事を気に入っています。
高崎へ行けば湘南色の115系が見られるとは・・・、
なんとも行きたくなってしまいます。
以前の北海道への旅の記事も、とても楽しく拝見
させて頂きました。
たまに訪問させて頂きます。
失礼します。

投稿: happy_thursday | 2010年4月17日 (土) 21時47分

寒い中お疲れ様でした。
D51498の試運転があったのですね。
来年は憧れのC6120が復活するので、是非出撃したいと思っています。

投稿: N市のT | 2010年4月17日 (土) 22時55分

>happy_thursdayさんへ
こんばんは。
ご訪問並びにコメントを、大変有難うございます。
また、お気に入りに入れて頂いているそうで、大変嬉しく存じます。
学生時代に、北杜夫さんや宮脇俊三さんの文章を気に入って(ご両人はお隣同士だったようですが)、それを真似て文章を書いています。
飾ることも知らないので、あったことや思ったこと等を淡々と書き綴っているだけですが……  (^ ^;;;
高崎ですが、まだまだ115系の天下、と言った感じを受けます。旧国鉄マニアとしては、大変心の休まる地域でありました。
これに懲りずにまたお越し頂ければ幸甚に存じます。
これからもよろしくお願い致します。

投稿: happy_thursdayさんへ | 2010年4月17日 (土) 23時03分

>N市のTさんへ
デジカメの画像をもう一度拡大して見直してみましたが、多分D51498で間違いないと思います。
恒例の「みなかみ号」に先立って、来週の土日などに、横川支線で蒸機の運転があるようです。それも兼ねての試運転だったのでしょうね。それにしても「SL試運転」という表示があるとは、方向幕マニアにとって垂涎モノでありました(笑)。
C6120の復活は知らずにおりました。各地で蒸機が昔日のように走ることは、大変貴重で良いことだと思います。

投稿: N市のTさんへ | 2010年4月17日 (土) 23時17分

寒い中での撮影お疲れ様でした。
妙義山って随分荒々しい山並みですね。
私もあんな景色の見える町で暮らしてみたいです(^^)

投稿: vanagon714 | 2010年4月18日 (日) 21時39分

>vanagon714さんへ
思いも寄らぬ寒さに遭遇し、参りました。
まあでも、それが逆に思い出を作ってくれる訳ですから、これはこれで良かったと思っておきます。
妙義山は本当に変わった形をしていますね。
浅間山などと近いですから、火山の爆発などで作られた山系なのかも知れません。今は静かで、本当にいい所でした。

投稿: vanagon714さんへ | 2010年4月18日 (日) 22時16分

えらいときに来てしまいましたね。
しかし、交通機関などにはさほど影響が無く、良かったです。
ここの山々を越える国道254号線を車で走るのが好きです。
途中、下仁田のこんにゃくの売店で刺身こんにゃくを買ったり‥
しかしいつ見ても「孫悟空」が出てきそうな山です。

投稿: suzuran6 | 2010年4月19日 (月) 09時31分

こんばんは。
なんとも今年はヘンテコな気候ですねぇ(>_<)
北海道今年はなかなか春のポカポカ天気ならないなぁと思ってたら、北海道だけぢゃなくあちこち寒いのね…
こんな年は、夏はとてつもなく暑いかはたまた冷夏で終わるのか… 神様だけが知ってるのでしょうかねぇ(;_;)

投稿: W | 2010年4月19日 (月) 21時00分

私が名古屋に来た初年、3月29日に雪が降りました。
周りの人たちも驚いていました。

さて高崎線のグリーン車設置は湘南新宿ラインの開業が
きっかけではなかったでしょうか? 駅での自動放送も
高崎線内では「グリーン車が付いております」というの
に対し東海道線や横須賀線内では「足元の○番の位置で
お待ちください」と差があり、利用者数の違いか?とか
考えられるのでは、と思います。

投稿: 幹星丘2一利用者 | 2010年4月19日 (月) 21時43分

>suzuran6さんへ
「積雪」と呼べるほどのものではなく、交通機関に乱れがなかったのは何よりでした。
これで運休などが相次いでいたら、文字通り「踏んだり蹴ったり」になるところでした。
254号線は、今、地図で調べて判りました(汗)。信越線沿いの国道は18号なんですね。254号は、上信電鉄に沿う方ですね。
上信電鉄のことは日を改めて書くつもりですが、下仁田より奥は私にとって未開の地であり、孫悟空が出ても不思議がないのではとも思われます。峠の名前も「熊倉峠」と少しおっかない地名ですね。

投稿: suzuran6さんへ | 2010年4月19日 (月) 22時22分

>Wさんへ
全国的に、春が遅れているようですね。異常気象の一環なのでしょう。
私も大人しく名古屋に居ればいいものを、コソコソ旅行になぞ出るので雪に遭遇する羽目になってしまいました(名古屋では降らなかったそうです)。
このまま夏まで異常が続くのか、多少は元に戻ってくれるのか、私もヒヤヒヤしています。昨夏の愚ブログの記事によると、梅雨明けが8月に入ってからとあります。
何が何だか判りませんね……。

投稿: Wさんへ | 2010年4月19日 (月) 22時34分

>幹星丘2一利用者さんへ
名古屋での雪の終わりは、遅くて3月中旬でしたね。この10年くらいでしょうか、4月に入ってから雪が降ったこともあります。今までの「名古屋の常識」では有り得なかったことなのですが。

高崎線や東北線のグリーン車は、仰せのように湘南新宿ラインがきっかけのようですね。東海道筋ではグリーン車連結が当たり前なので、そこへ乗り入れる列車から徐々に連結されるようになったようです。
東海道線や横須賀線では、旧型国電の時代(昭和20年代)からグリーン車が連結されているので、「連結されているのが当たり前」の感覚なのでしょう。高崎線などで運用された115系には、グリーン車両がそもそも設定されていませんよね。
利用者数も違えば、歴史も違う、と云うことなのでしょう。

投稿: 幹星丘2一利用者さんへ | 2010年4月19日 (月) 22時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1088631/34268536

この記事へのトラックバック一覧です: 信越本線・横川支線撮影旅行(2・3日目):

« 信越本線・横川支線撮影旅行(1日目) | トップページ | 上信電鉄往復記~雪達磨になる前に »