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2010年1月 6日 (水)

ご、誤解です……

こんなことのカテゴリーを「バス・仕事」に入れるのも気が退けるが、今日の仕事時間中の話なので、便宜上このカテゴリーに入れておく。

今日の昼前、出勤して点呼を済ませ、車庫内の自分の乗務車両の運転席で出庫時刻を待っていたら、同僚のモー君(と仮に呼んでおこう)が運転席横の窓際に来て、声を掛けてきた。

「おさかなさん、この本……まあ、ちょっとエッチなことも書いてあるんですが、海外の鉄道のことが載っているんですよ。よければ時間潰しに読んで下さい」。

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何だか可愛いおねえちゃんの写真が表紙を飾ってはいるが、彼が言うように鉄道旅行記事の見出しも書いてある。私も深く考えずに「ああ、そう、わざわざ有難う」と言い、表紙だけを見てすぐに、自分の乗務用鞄にしまい込んだ。
海外の鉄道には正直言ってそれ程の興味はないが、折角わざわざモー君が貸してくれたのだからと思い、いつか読むだろうとの軽い気持ちだった。

今日はたまたま、食事を境に乗務車両が替わるダイヤを担当していた。車庫の食堂で食事を済ますと、自分の担当車両へ、とっとと行ってしまうのが私の常である。以前にも書いたことがあるが、乗務員の待機室は煙草の煙が凄いので、あまり私は近付きたくないのだ。

ところが今日は車両乗換えのために、食事を済ませても、自分の食後の乗務車両がまだ車庫へ戻っていないという。仕方がないので煙が立ちこめる待機室へ入り、することもないなと思っていると、先程モー君から借りた雑誌のことを思い出した。そうだ、あの雑誌でも読んで時間を潰そうと思ったのだ。

確かにモー君が言うように、韓国の鉄道事情が事細かに書いてある。

Dscn5486

この写真は1995年頃のものらしいが、日本ではもう見られなくなった「ハエタタキ」なども見受けられる。読んでいると、この写真でも日本では東海道本線に匹敵するくらいの幹線なのだそうだ。また、日本では絶滅寸前のタブレットも、韓国では当の東海道線級の路線で堂々と使われているとのこと。
韓流スターとか最近の韓国はもてはやされて、私は別に興味はないけれど、こと鉄道に関しては意外と立ち遅れているのだなと思いながら、いつの間にか真剣に記事を読んでいた。

「おさかなさん、おさかなさん」。

ふと声を掛けられて、雑誌の世界から目が覚めた。私の近くには友人Sが座っていた。隣には友人Aもいる。友人Sは続ける。

「あの、おさかなさんが読んでいる本の裏表紙、僕の目には、やけにグイっと喰い込んで来るんですけど」。

言われて初めて私は雑誌の裏表紙を見ていなかったことに気がついた。それで裏表紙を見た瞬間、私の目ン玉が飛び出した。

こんなだったのだ。

  ↓          ↓

  ↓          ↓

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私も、一瞬、どうやって自分をフォローすればいいか判らなかった。「いや、これ、モー君がさっき貸してくれて……、裏表紙までは見ていなかったものだから……」。苦笑交じりにこう言うのがやっとだった。

考えてみればモー君は、私同様に日本独身男性連盟(そんなもの存在しないが)の会員で、チョットお金が溜まると、すぐに海外へ遊びに行ってしまうのである。ここで言う「遊び」とは、勿論お判りの通りの方面の遊びである。

私とて、この歳になって今更、清純ぶるつもりは毛頭ない。枯れ始めてはいるが、『おのこ』であることには変わりがないから、そちらの方面だって興味はある。だが、モー君ほどの遊び好きではない。

友人SとAは近くへ寄って来て、雑誌のページをめくり始めた。それで判ったのだが、更にバツの悪いことにこの雑誌、鉄道記事は冒頭の10ページほどに過ぎず、あとは海外のおねえちゃんが艶かしい格好をして微笑んでいたり、「タイへ行くならココが穴場!」とか書いてあったり、そんな記事ばかりだったのである。

そんな雑誌を職場に持ち込み、裏表紙をさらけ出した上に真剣な顔をして読み耽っていたのだから、友人Sとしても声を掛けずにはいられなかったのだろう。お気持ちは判る。そして友人Aと笑いながら「いやぁ、おさかなさんも中々……ですねぇ」とまで言われる羽目に陥った。

久々に教訓を得たので、書いておこう。

教訓:職場で雑誌を読む時は、裏表紙まできちんと確認致しましょう。

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バス・仕事」カテゴリの記事

コメント

おさかなさんは、そんな本を読むとは思われていないのでしょうね。
タイミングがいいというか、間が悪いというのか面白い事がありますね~。
今度本を読む時は、裏も見てからゆっくり読んだ方がいいですね~。

投稿: N市のT | 2010年1月 7日 (木) 22時13分

>N市のTさんへ
裏表紙を全く見ていなかった私が悪いのでしょうが、それにしてもタイミングも悪すぎましたね(苦笑)。
確かに私は、普段は鉄道関係の本しか持ち歩かないので、友人らにとって私があのような高貴な(?)本を読んでいるのは、珍しく写ったのでしょう。
まあ、今更取り繕う歳でもないから仕方ないですけれど……。

投稿: N市のTさんへ | 2010年1月 7日 (木) 22時25分

こんばんは。
とんだ誤解をされてしまったのですね~
落とし穴でしたね。
読むときはザッと目を通してから見たい記事を読むと突っ込まれても
対処できますね(^^)
個人的には後半の中身を見てみたい気も・・・

投稿: vanagon714 | 2010年1月 7日 (木) 23時18分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
いや~、あの裏表紙ですから、どんなに「鉄道の記事を読んでいた」と言って頑張っても、説得力は薄いでしょうねえ  (^ ^;;;;;
モー君の普段の行いを頭に入れてから、雑誌を広げるべきだったのでしょうが、私も全く迂闊でありました。最後に書いた「教訓」の一行が、全てです。
後半の中身、このブログに貼ってもいいのですが、多分その瞬間にプログは永久閉鎖の道を辿ると思われます。

投稿: vanagon714さんへ | 2010年1月 7日 (木) 23時29分

あります!! 似たような事例は‥
出張中、網棚の上のスポーツ新聞を読んだ時‥
コンビニで見出しだけで手にした雑誌‥
その手の雑誌を決して毛嫌いしている訳ではありませんが(むしろ興味はあり)
予期せぬ事態が発生した‥てな感じです。

投稿: suzuran6 | 2010年1月 8日 (金) 08時32分

私はこの逆のパターンの経験があります。
永年お世話になっている大学の先生だった方(=名誉教授)から
世界遺産である青森の白神山地の写真が多数載っている雑誌を
見せてもらったことがあるのですが、何とその本の背表紙に私が
大ファンである女性タレントIさん(お笑いコンビAのWさんとの
交際で話題になった)の広告が載っているのが見え、もう白神
山地なんかどうでも良かった、なんてことがありました。
もちろんその後、背表紙だけはカラーコピーしました。

あと、乗務員休憩室のタバコのこともお書きになっておりますが、
よく見かける空気清浄機付喫煙スペースとかあれば、おさかな
さんのようなタバコ嫌いの方も十分休憩室内でくつろげたりする
のでは、とも思うのですが・・・。

投稿: 幹星丘2一利用者 | 2010年1月 8日 (金) 15時22分

>suzuran6さんへ
あー、なるほど……。貴兄が挙げられた事例2つは、どちらも如何にも起こりそうなパターンですね。
スポーツ新聞とか雑誌類は、どんな広告が載っているか判りませんものね。本人は野球の記事を読んでいるつもりが、反対側には出会い系サイトの広告がデカデカと載っていたりとか……想像つきますね。
おじさん類として、勿論私もその手のものは毛嫌いはしませんが、時と場所を誤ると思いもよらぬ「悲劇」が待ち構えています。
お互いに、気をつけて雑誌等を楽しみませう。

投稿: suzuran6さんへ | 2010年1月 8日 (金) 19時22分

>幹星丘2一利用者さんへ
なるほど、逆パターンですか。まあ、これはモウケモノと云うことで、大変個人的に好ましい事例ではないかと思われます。
でも、ぱっと「カラーコピー」をとられる所が羨ましいですよ。私共の世代では、カラーコピーは高嶺の花でしたから、モノクロコピーで我慢していました。最近になって、PCのスキャニングなる技を会得しましたが(笑)。

職場の待機室の問題は、難しいのですよ。私たちの営業所に限って言えば、待機室は唯一所内で喫煙が許されている場所であり、まだまだ喫煙派も多いので勝手なことはできないのです。小さな空気清浄機のついた喫煙ディスクもありますが、とても追いつくサイズではありません。労組などに頼んで多くの場所を禁煙にしてもらいましたから、これ以上私たちがでしゃばれば、逆に喫煙派の方々との仲が悪くなりかねません。
ある程度は私共も“我慢”せざるを得ない面もあるのです。

投稿: 幹星丘2一利用者さんへ | 2010年1月 8日 (金) 19時36分

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、なかなか熱い表紙と裏表紙ですね。って私は日本人しか興味ありませんが(笑)
私だったら既にキャラが出来上がってしまっているので「いやらしい」雑誌を読んでいても誰も何も思わないと思います。

こちらの車庫で唯一婚活を公言している年頃(?)の男なんで(笑)

投稿: 企4 | 2010年1月 8日 (金) 20時33分

>企4さんへ
松の内は過ぎてしまいましたが、私の方こそ本年もどうぞ宜しくお願い致します。

当の“熱い”雑誌、まだ借りたままなので少し他のページもよく見てみたのですが、どうもフィリピンの広告が中心になっているようです。
個人的な好みを言うと、黄色人種なら誰でも別に構わないし、年齢柄恥も外聞も殆どありません(苦笑)。でも、あの裏表紙の雑誌を真摯な顔で読み耽っていれば、誰かに声を掛けられるのも無理のないことだと思っています。

私は普段余り喋らないので、真面目と勘違いされている方も多いようですが、「むっつり」ほどアブナイ奴、との事実も忘れないようにして頂けると、私の人格がよく理解できるのではと思います(笑)。

投稿: 企4さんへ | 2010年1月 9日 (土) 17時28分

韓国の鉄道、ですね。
去年の夏にソウルに行った時地下鉄9号線(後から調べたら去年の7月に開業したばかりでした)に乗ってきました。
最も新しい路線だけあって全車ステンレス製のインバータ車でした。もっともソウルの地下鉄は切符の買い方が日本と違うため(運賃とデポジット金の合計金額でICカードを購入、下車時に改札を通過後、カード回収機に返却)、周りの人に教えてもらってばかりでしたが…。

あと韓国のバスやトラックのタイヤはほぼ全てがKUMHO(クムホ)やHANKOOK(ハンコック)でした。

投稿: リニモ1号 | 2010年1月14日 (木) 08時34分

>リニモ1号さんへ
屋外の在来線は立ち遅れていても、最新鋭の地下鉄は流石に違うようですね。まあ、今時、地下鉄で日本の中古などを使っていたら、碌な目に遭わないでしょうけれど。
それにしても、乗車システムはややこしそうですね。私一人だったら、とても乗れないと思います。

タイヤのクムホとかハンコック、メーカーとしても全く知らない名前です。日本には殆ど入っていないのでしょうね。ただ、韓国国内では自前で調達できている、ということでもあるようですね。ご報告、有難うございます。

投稿: リニモ1号さんへ | 2010年1月14日 (木) 22時11分

追加のコメントで恐縮しますが、ソウル近郊や国内の主要幹線は電化されており、通勤電車が走っています(一部はソウルの地下鉄に直通)。なお、ソウルメトロ9号線の車両は「現代ロテム」製でした。

あと日本でもクムホやハンコックのタイヤは乗用車向けのがオート〇ックスなどのカー用品店で売られています。かく言う私の車に履かせてるのもクムホです…。

投稿: リニモ1号 | 2010年1月15日 (金) 02時17分

>リニモ1号さんへ
流石に首都近郊は、電化されているのですね。私があの雑誌で読んだ限りでは、「通勤電車」は地下鉄以外に存在しないような書き方がされていました。もっとも、筆者も「10年くらい前の話だけれど」と云うようなことは書いていましたが。

私はバス乗務員をしている割には、自家用車には殆ど興味がなく、タイヤなどの装備品も余りしげしげ眺めたことがありません(カーショップにも、殆ど行ったことがありません)。
日本国内でも、と言うより名古屋近郊でも、韓国製のタイヤは十分見る機会があるということですね。色々と詳しいお話を有難うございました。

投稿: リニモ1号さんへ | 2010年1月15日 (金) 23時09分

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