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2009年12月 9日 (水)

一年の納めの雑感(真島満秀さんのこと)

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昨年も記事にしたけれど、今年も寒さと乾燥の季節となり、私の手にアカギレが出来始めた。出来ない方に痛さをご理解頂くのは無理かも知れないが、辛い季節の到来である。

アカギレが出来る季節、となるとそろそろ寒さも定着してきて、要するに一年もそろそろ納めの時期になってくると思う。年賀状の宣伝もラジオでは頻繁に流れているし、スーパーの店頭には早くもしめ縄などが並ぶようになった。

そんな一年の終わりとなってくると、今年を振り返りたい気持ちも出てくる。殊に、今年亡くなった方のことを思うと、残念な気持ちがもう一度胸に蘇る。

私が個人的に最も残念に思う今年の故人は、真島満秀さんである。

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鉄道写真家の大御所と呼ばれ、この方に師事してプロになられた鉄道カメラマンも多く居られる。親しみ易いホームページなどで人気のある、中井靖也先生や山﨑友也先生も真島さんがお師匠さんである。私も趣味としての鉄道写真で最も尊敬していたのは、真島さんであった。

上の写真に出した「鉄道の旅」の西日本・東日本両編は、まとまった写真集としては、真島さんの最後の遺作になるのではと思う。享年が63歳とのことで、まだまだこれからと思っていただけに、3月の突然の訃報には私も言葉を失った。

この方の素晴らしさは、他の方に追随を許さないスケールの大きな写真ではないかと思う。諸河久さんとか廣田尚敬さんとか、古くから活躍しておられる鉄道写真家の方も居られるけれど、「どうすれば、こんなに大胆なスケールの写真が撮れるのだ?」と唸らされるような気持ちは、失礼ながら真島さんの写真でしか感じない。

私は直接、真島さんにお会いできる機会はなかったが、以前、釧網線の撮影に訪れた際に現地で案内をしてくださった某駅の駅員さんが「流氷のノロッコ号を俯瞰して撮ったプロの写真があるけれど、あの場所を教えてやったのは俺だ」と、多少得意気に話されていたのを思い出す。「あの場所」とは何と電柱に登って、ズボンのベルトで自分を固定するという荒業みたいなことをして撮る場所で、素人ではとても真似できない。そして、「教えてやったプロの写真家」が他ならぬ、真島満秀さんなのであった。
確かに、先程書いた「鉄道の旅・東日本編」の釧網線の項には、それと思われるノロッコ号の俯瞰写真が載せられている。

真島さんが亡くなった直後に、真島さんと撮影現場で出会ったという色々な方のブログを見てみたのだが、アマチュアに対しては大変気さくな方だったようだ。多くの方のブログなどに書かれていたが「貴方たちアマチュアは、好きなものを存分に撮りなさい。プロになるとそれは出来なくなるから」と云ったことを、よく仰っていたそうだ。
確かに、プロになれば請負仕事が多くて、自分の好みで撮影場所や撮影対象を選定する機会は激減する筈だ。逆にそんな余裕がある方は、プロとしてまだ周りが余り認めていないから、仕事が少ない方だと言ってしまっても過言ではなかろう。

忙しく走り回っておられた真島さんの、どこに病魔が潜んでいたのか私は詳しく知らない。あまりに突然の話に「自殺では?」と邪推したほどであった。

年の瀬を控え、今更ながらの感はあるが、心よりご冥福をお祈りする次第である。

追記:この方に「ロングシートの701系は絵にならない」との言葉は通用しない。そんな人だった。

(尚、文中、直接お会いしたことのない写真家の方々は、失礼ながら「さん」の敬称とさせて頂いた。中井・山﨑両先生はお会いして暫しお話したことがあるので、敢えて「先生」と呼ばせて頂いている。勝手な敬称だが、個人的な気持ちなのでご了承頂きたい。)

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鉄道その他」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
寒い季節は乾燥して手がカサカサになりますよね。
私も何度かアカギレになったことがあります。
なかなか治らなくて痛いですよね~
ハンドクリームが手放せません。

投稿: vanagon714 | 2009年12月 9日 (水) 22時30分

寒くなり、台所の洗物などでお湯を使うような季節になると、指先の脱皮が始まってしまいます。この季節には奮発して¥3,000近くするハンドクリームを購入し、スリスリと手に刷り込んでおります。

投稿: suzuran6 | 2009年12月10日 (木) 10時37分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
寒い上に空気が乾燥するものですから、肌荒れ性の人にはピンチの季節ですね。
vanagonさんもアカギレのご経験者ですか。痛いんですよね~。
ハンドクリーム、本当に手放せませんよね。

投稿: vanagon714さんへ | 2009年12月10日 (木) 18時10分

>suzuran6さんへ
私は、洗い物もそうなのですが、最も堪えるのは早朝の運行前点検です。名古屋でも早朝は0度くらいまで気温が下がりますから、点検ハンマーを握っている内に指先のひび割れが拡大していて、終わった時にはうっすらと血が滲んでいる有様です。
私も昨冬、奮発して尿素入りのハンドクリームを買ったのですが、まだ残っている筈の同品が部屋に見当たりません。
どこへ行ってしまったのだろうと途方に暮れております。

投稿: suzuran6さんへ | 2009年12月10日 (木) 18時15分

いよいよ嫌なアカギレの季節になってまいりました。
キレると痛くてなかなか治らないので嫌ですね~。

私は高価なハンドクリームを買ってもらえないので、その辺に転がっている「ニ●アクリーム」や「オ●ナイン軟膏」を塗っています。
長は高価なD●Aだかコ●ーゲンやらを塗りたくっていますが。

真島さんといえばJ●Bの時刻表の表紙でしょうね。
いつも楽しみで見ていました。
今の時刻表は「マシマ レイルウエイ ピクチャーズ」となっているので後継者がやっているのでしょうか。

投稿: N市のT | 2009年12月10日 (木) 22時56分

>N市のTさんへ
アカギレは、一旦切れてしまうと仰せのように中々治りませんから、苦労しますね。それにしても、
>高価なハンドクリームを買ってもらえないので……
ハンドクリームくらい、奥方にご請求下さい。あまりに気の毒な旦那さまであります。

さて、J●Bの時刻表ですが、真島さんのご生前は「真島満秀写真事務所」となっていましたね。同事務所では猪井貴志さんとコンビを組んでおられたので、現在の「マシマ レイルウェイ ピクチャーズ」も猪井さんが中心になって活動されているものと思います。

投稿: N市のTさんへ | 2009年12月11日 (金) 23時08分

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