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2009年12月17日 (木)

塩浜貨物線撮影旅行

1日目(12月16日)

塩浜貨物線は、貨物好きの方なら比較的ご存知だと思うけれど、石油コンビナートで有名な四日市から分岐する貨物専用線である。全長5キロ余りの線だが、DD51の重連での仕業が殆どなので、余計よく知られる。貨物専用線の割には大まかに言って1時間に1本程度は列車があるので、今月はそこへ出掛けることに決めた。

名古屋から関西本線で四日市まで、ここからまずは塩浜線ではなく、工場への引き込みの支線の撮影に向かう。この引込み線には途中に「末広橋」と呼ばれる可動橋があるのだ。駅から歩いて20分程度で行ける場所である。撮影ガイドなどにも載っている。

地図を頼りに歩いていくと、ありました、ありました、跳ね上げ橋が。

Dscn5436

列車通過の15分前に橋が下がるとのことだが、ここは工場への引込み線だから「貨物時刻表」にも時刻は明示されていない。ただ、三岐鉄道の終点・東藤原から運ばれるセメント専用貨が工場へ入るために使われるとのことで、幸い東藤原から四日市までの貨物列車は貨物時刻表に載っている。それを頼りに、あとは推察で通過時刻を計算するしかない。

少し待っていると、プルプルプル……とブザーのような音がして、橋が降り始めた。私の推察は当たっていたようである。

Dscn5438

これからほぼ15分後に、予定通りDD51が牽くホキ貨がやって来たが、肝心の画像はフィルムカメラで写してあるので、公開は後日と云うことで……。

10時20分頃に貨物列車の往復を撮り終え、ここから近鉄の海山道(みやまど)駅近くにある塩浜線の撮影地までブラブラ歩くことにする。次の列車は四日市発が12時18分と云うことでちょっと間がある。この可動橋から2キロ程度なので急ぐこともない。

途中で細い路地を渡ったのだが、この路地、明らかに以前は貨物用のレールが敷かれていたようである。

Dscn5448

いきなり道路に打ってある鋲、レールの幅より少し広めの道路の舗装補修跡、まず間違いなかろう。引き込み貨物線も全国的に大分整理されたと思うが、たまにこう云うものに出会うとちょっと得をした気がする。

塩浜線に行き着いて、暫く並走した所で絵になりそうな場所を見つけ、そこで12時18分の列車(251列車)を撮ることにした。踏切脇の場所で、横の倉庫ではコンテナを積んだトレーラーや大型トラックが頻繁に出入りしている。荷受への順番待ちをしている大型トラックの運転手のおばちゃんが、声を掛けてくる。この辺り、やはり私みたいのがよく来るそうだ。

251レは、エチレンを積んだコンテナ貨だけを牽いてくる。これを撮影後、すぐ近くにある「海山道の陸橋」と呼ばれるお立ち台へ行き、ここから上下のタンク貨を撮る。塩浜の付近はコンビナートが多いので、今の251レと返しの250レを除けば、全て燃料タキが被牽引貨車となっている。

陸橋から5分も歩けば、近鉄の海山道駅に着ける。貨物線の終点駅・塩浜は、この近鉄に乗れば直ぐ次の駅の真ん前である。歩くのが面倒なので、近鉄のご厄介になる。

雑誌で見たことのある、貨物駅の様子が撮れそうな踏切の脇まで行く。少し貨車群まで距離があるので望遠ズームを取り付け、三脚を構えていると、横の建物の上の窓が開き「悪いけどさ、構内へ勝手に入らないで」とだけ言ってピシャッと窓が閉まった。私はてっきり細い歩道だと思って、車道からガードレールを跨いだ形で三脚を構えていたのだが、そのガードレールは道路と駅構内を分ける役割のものらしい。思い違いとは言え、JR貨物さんには済まないことをしてしまったようだ。

Dscn5451

当の踏切脇から手持ちでカメラを構えればこんな感じの所だが、三脚の足を引っ込めて車道(と言っても車通りは少ない)から三脚を構えると、貨物駅がかなり覗き難くなる。その上、貨物駅は多くの番線があり、どこでどういう作業が行われるかも部内者でなければさっぱり判らない。意外と撮影は難しい場所のように思える。

2時間近くここで粘ったけれど、こう云う場所は望遠ズームを取り付けたデジカメで、ISO感度を上げた手持ちの方が撮影し易いだろう。

16時05分発の174レを撮ったら陽が落ちて撮り辛くなってきたので、この日はこれで撤退することとする。

おまけ。駅横で12月の寒風の中、咲き続ける根性のあるコスモス。

Photo

2日目(12月17日)

昨晩は寝つきが悪かった。お蔭で早起きが出来ず、撮影予定の貨物を1本逃す時間にしか起き上がれなかった。

近鉄の四日市駅前に泊まったので、ここからまた近鉄に乗って塩浜駅まで行く。昨日の内に少し下見をしておいた、近鉄駅の自転車駐輪場から手持ちでカメラを構える。場所柄、とても三脚をセットすることは出来ない。幸い今日は晴れているので、シャッター速度を1/1000秒にして、これで望遠ズームを取り付ければ何とかなる(と思う。結果が出来てこないと判らないが)。

少し駅の様子を撮った後、今日は歩いて海山道方面へ向かう。線路にほぼ並行する道があるから助かる。途中、ちょっと道路にスペースがある所から貨物線が撮影できそうだ。塩浜を10時19分発の上り列車はそこで三脚を構える。早めに準備したから良かったが、列車は何故か10時15分頃に、もう通過して行った。貨物列車のみの線だから、少しぐらいの早発は構わないらしい。昨日の昼過ぎのタンク貨も、5分くらい早く通過して行ったのがあった。

Dscn5458

これは、列車番号のあるものではなく、塩浜駅構内で入換作業中の列車。たまたま私の前で停車したので「?」と思っていたら、この後、後退して行き別の線路へ入る姿が見えた。私が構えていた場所は、厳密にはまだ駅構内の扱いになるらしい。

ここから、昨日と同じ海山道の陸橋へ行く。歩いて10分程度だった。昨日、近鉄に貢献したのがちょっと勿体無く思われた。

陸橋へ上がって三脚を構えるが、もうこの時間だと昨日と同じで次に来るのは12時過ぎのエチレンコンテナ貨(251レ)になってしまう。寒風を受けながら、殺風景な工場地帯をぼんやり眺めるだけである。

Dscn5460

撮影旅行だから我慢できるけれど、ここへ住みたいとは思えませんなぁ。

1時間半も待って、やっと251レの時間となる。撮影後、今度は陸橋の反対側へ急ぐ。昨日ミスって知ったのだが、251レは塩浜到着後、10分ほどで折り返してきて、陸橋からよく見える場所で化学工場の専用線へ入っていくのだ。専用線の分岐点が陸橋間近にあり、工場から小さな構内機関車が既に迎えに来て待機している。

DD51の牽いてきたエチレンコンテナを、構内機関車に引き渡すシーンを数枚撮ったら、ちょうどフィルムがなくなった。まだ昼の1時だが、風が強くて寒いし、他に撮る場所もないので、とっとと帰ることにした。昨日同様、歩いて近鉄の海山道駅へ赴く。

JRに拘りたいので、JRと共用駅になっている桑名でわざわざJRに乗り換えた。どちらみちJR中央線の千種駅近くに所用があるので、これはこれで都合がいい。

寒風の陸橋で待ったのがたたったのか、JRに乗り換えたらクシャミが連発して出るようになった。とっとと家に戻って、暖をとっていた方が身のためのようだ。冬の工場地帯は、魚が生息するには環境的に厳しいということらしい。

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コメント

こんばんは。
寒い中での出撃お疲れ様です。
鉄道の可動橋が動いているところはまだ見たことがありません。
可動橋は船が来たときだけ上がるタイプが多いように思いますが、
ここのは列車が来るときに下がるのですね。

投稿: vanagon714 | 2009年12月17日 (木) 22時22分

四日市あたりも結構出張に行っていました。このあたりは名古屋よりレンタカーを使って、恐怖の23号線を大型トラックに挟まれながら走っていました。専用線があることは知って居ましたが、こんなに楽しめそうな線とは知らず見過ごしていました。可動橋の動く所を見てみたくなって来ました。

投稿: suzuran6 | 2009年12月18日 (金) 23時11分

寒い中お疲れ様でした。

DD51も見事に赤更新が多くなりましたね。
末広の可動橋も1日に数回来るので、色々なポイントで撮影出来ていいですね~。

投稿: N市のT | 2009年12月18日 (金) 23時22分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
可動橋として有名だったのは、国鉄佐賀線の筑後川橋梁だと思いますが、現在、鉄道可動橋として稼動しているのはこれが唯一だそうです。私も実は、比較的最近になって知りました。
貨物引込み線なので、一日最大5往復しか列車の設定がなく、それで「どちらかと云うと船優先」のような可動橋になっているようです。
それにしても、たまたま寒波が始まった日からのお出掛けでしたので、どっちかと云うと南方系を好む魚には厳しい寒さでありました(苦笑)。

投稿: vanagon714さんへ | 2009年12月19日 (土) 22時49分

>suzuran6さんへ
四日市方面の国道と云うと、私も国道23号線を思い浮かべます。「名四国道」との別称もありますしね。
あの道は高速道路より大型トラックの数が多く、一般のドライバーの方には走り難い道路だと思います。
それにしても可動橋が動くシーンは面白いですよ。私も初めて見たのですが、ちょっと癖になりそうなくらい面白いものです。臨場感もありますしね。

投稿: suzuran6さんへ | 2009年12月19日 (土) 22時53分

>N市のTさんへ
見事に寒波にはまって参りました。今日もまだ寒いですね。
DD51、私が撮影した限りでは国鉄原色が先頭に立ってくれたのは1回だけでした。まあ、私は貨物列車は走ってくれればそれでいいと思うので(燃料タキだと夏場は走らないことも多いですし)、赤更新でも大目に見ることにしておきます。
そう云えば、末広の可動橋で撮影したのは青更新でした……。

投稿: N市のTさんへ | 2009年12月19日 (土) 22時58分

初めてコメントさせて頂きます。
いつもブログを楽しく拝見させて頂いております。
私は天白区内に住んで3年半になります。元々は札幌出身です。
(天白区内のどの辺りはハンドルネームの通りです)

さて私も先月、所用で四日市に行ってきました。
行きは近鉄、帰りはJRでしたが、JR車内からは結構沿線の
工場の風景を楽しめますね。名古屋からの運賃がJRの方が
近鉄より150円も安いのには驚きましたが。

ちなみに私も名古屋に移ってまもなく、名四ことR23を運転
する機会が数回あったのですが、トラックは多いはみんな
飛ばすはで、かなり「鍛錬させられ」ました。

末筆ですが、今後ともよろしくお願い致します。

投稿: 幹星丘2一利用者 | 2009年12月22日 (火) 16時14分

>幹星丘2一利用者さんへ
コメント頂き有難うございます。雑多なブログですが、ご覧頂いているとのこと、嬉しく存じます。

四日市付近では近鉄よりもJRの方が海寄りを走るので、工場群にも近くなると思います。四日市の駅からは記事にした線の他にも、何本か貨物側線が延びており、貨物を楽しむのにはうってつけの駅なのではと思います。
名古屋-四日市の運賃、以前は近鉄の方が安かったのですが、国鉄再建策の一環として「名古屋-四日市」は運賃特定区間の仲間入りをし、以来近鉄よりも安い状態が続いています。名古屋からだと岡崎や岐阜などもその仲間です。

私も以前、トラックに乗っていた頃はR23を走ったこともありましたが、2トンの小さなトラックでしたから結構怖かったですね。大型車の飛ばし方が高速よりも「早っ」と感じたものです。

では、今後もどうぞ宜しくお願い致します。

投稿: 幹星丘2一利用者さんへ | 2009年12月23日 (水) 17時21分

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