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2009年10月22日 (木)

山陰本線(浜田近辺)撮影旅行・1日目

昨日書いたように、今日は6時20分発の一番の「のぞみ」に乗る。で、モーニングコールは5時50分に設定しておいた。

電話のアラーム音で目が覚める。薄暗い辺りを手探りで受話器を取ると、思いがけない言葉が流れてきた。

「もしもし、こちらフロントですが、10時を超えるご宿泊だと追加料金を頂くことになりますが」。
思わず「はぁ?」と言い返すと同じ言葉を繰り返す。自分の腕時計を見ると、10時ちょっと過ぎを指している。何が何だか意味が判らないが、兎に角モーニングコールが鳴らなかったらしい。

もうのんびり電話している場合ではない。大急ぎで着替えてフロントへ降りる。因みに部屋が薄暗かったのは、単にブラインドのせいだった。

フロントでモーニングコールが正常に鳴らなかった旨を言い、「申し訳ございません」と言うフロント係に「JRの指定券も全てフイになった。『申し訳ない』では済まないのだが」と伝え、事実が確認されれば宿泊代は返却するとの事で折り合いはついた。あとは、兎に角1本でも早い新幹線に乗って、岡山から「やくも」に乗り継がなければならない。名古屋駅へ向けて走る。

新幹線ホームへ上っていると「16番線の電車は10時25分発、のぞみ125号博多行きです」のアナウンスが聞こえた。指定券列車に乗れなかった場合、その日のうちの自由席車なら乗れるとの知識はあったので、禁煙自由席の2号車へ飛び込んだ。

何しろ予定が大狂いしてしまったので、予定を組みなおしたり、車掌にまだ有効時間の切れていない指定特急券について尋ねているうちに、あっという間に岡山だった。1時間40分余がかくも早く感じられたことは今までない。

だが、岡山へ新幹線が着いたと同時の時間に、12時05分の「やくも」が出てしまっている。次は1時間後の13時05分まで待たねばならない。仕方ないので、予定変更により必要となった帰りの特急券を「みどりの窓口」で確保して、13時05分の「やくも13号」が出るホームで自由席車の先頭に並ぶ。悔しかったので、自棄酒用に缶ビールを買って飲む内に少し気分が落ち着いたようだ。岡山のホームで毛づくろいをし合う仲良しのハトなんぞを撮る余裕もできた。

Dscn5165

今日はピーカンで誠によい天気だ。気は焦るが、焦っても今日はもう浜田へ到達することしかできない。気を鎮めて、車窓を楽しむ。特急とは言えカーブの多い伯備線なので、目茶な速度は出ない。新見を過ぎると、石見地方に多い黒い艶のある屋根瓦と赤色の屋根瓦が混在する景色なども眺められる。

Dscn5171

ちょっと判りにくい写真かも知れないが、私の好きな車窓の一つではある。

「やくも」の元の特急券は終点の出雲市までにしてあるので、そこまで乗る。ただ、出雲市から先のローカル特急は1時間以上待たねば乗れず、それよりも直ぐに接続する快速「アクアライナー」に乗った方が、浜田へは40分以上早く着く。持っている出雲市からの特急券は、先程の新幹線の車内で車掌に尋ねたら「今日の内なら払い戻しの対象になるので、浜田駅で相談して欲しい」と言われているから、迷わず快速に乗る。

Dscn5175

左が今乗ってきた「やくも」、右が入線してきた快速アクアライナー。新型の気動車で味気ないが、このキハ121系はボックスシート前提なので、まあ我慢できる。幸い、海側の進行方向に一席だけ空きがあった。

不本意な一日だったが、暗くなった頃、浜田着。

駅の精算窓口で出雲市から浜田の指定席特急券を見せたが、「指定席特急券は、発車時刻を過ぎたら払い戻しの対象外。新幹線の車掌の案内は誤り」とだけ言われた。確かにルールではその筈だから、諦める。
予約してある駅前ホテルにチェックインし、直ぐに昨夜泊まった某横イン(暴横イン?)に電話すると「アラームは確かに10分間鳴り続けた筈の記録があり、宿泊費はお返しできない、が結論です」と、こちらも譲らない。言い合っても仕方がないから、納得はいかないが渋々諦める。

考えてみれば、この数日、私生活上でちょっといいことが2回立て続けにあった。これ以上高望みをすれば、もっと酷いしっぺ返しがあるかも知れない。世の中、いいことばかりではない、と詮方ない思いを胸に抱きながら、今日のご報告は〆にしようと思う。
ただ、宿泊費+特急券、合計8000円以上は、余りに高い授業料だと思うが。

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コメント

せっかく前泊したにすっかり予定が狂ってしまったのですね。
前日の記事を読んでからこちらに来たのでまさか?と思いました。
仕事の疲れが溜まっていたのでしょうかね?
最後の写真、やくもはもしかして381系電車でしょうか?
そちらでも国鉄色出なくなっているのですね・・・
アクアライナーの気動車、性能も乗り心地も良いのでしょうけどなんか安っぽいですね~
古くて足が遅くてもキハ40のほうがいいかもです(^^)

投稿: vanagon714 | 2009年10月22日 (木) 22時56分

>vanagon714さんへ
疲れていたのか、本当に何らかの故障でコールが鳴らなかったのか、真相は判りません。ただ、いくら疲れていても、常識的に10分間鳴り続けたコールを無視して寝続けるのは、自分でも至難の業だと思います。何れにしても、努力の甲斐なしと云う結果でした。
「やくも」は仰せのように381系です。「やくも」用の381は、かなり何度も塗り替えられていて、今回の塗変は3回目になります。今の塗装は「ゆったりやくも」として、グレードアップとのことで。

キハ121系は、今時のアルミ車体で味気ないことは否めません。ただ、どこかのJRのように、ロングシートばかりになっていない点が唯一の救いです。
勿論私も、出来ることならキハ40系に乗りたいのですが、浜田近辺では滅多に走ってくれないのでどうにもなりませんね……。

投稿: vanagon714さんへ | 2009年10月22日 (木) 23時18分

せっかく用意周到に準備したのにしくじってしまいましたね。
仕事の疲れが溜まりに溜まっているのですよ。
浜松まで行って『サンライズ』にでも乗った方が良かったかも知れませんね。

明日は年休が出なかったので、会津若松某横インをキャンセルしました。
中休勤務終了後、帰宅して一寝入りしてから出発します。

来週も娘が付き合ってくれるので、『ほのぼの』出撃は出雲市まで自家用車で行く事にしました。
運転手が二人だと気が楽です。

投稿: N市のT | 2009年10月23日 (金) 22時11分

>N市のTさんへ
本人には覚えのないことなので、何とも言い様がありませんが、何しろ予定の列車に乗れなかったという事実は変わりませんから、余りどうこう騒いでも仕方ないですね。
それにしても浜松までリターンして「サンライズやくも」、この手は思いつきませんでした。鉄道マニアが何故これに気付かなかったのでしょうね。愚かでした。

ほのぼのSAI-INは明日だけの撮影になりますが、一応撮影場所は目星をつけてあります。上手く写せられればいいですが……。
Tさんは自家用車でお出掛けですか。運転手がお二人というのは心強いですね。独り者には羨ましいことです。

投稿: N市のTさんへ | 2009年10月23日 (金) 22時47分

これは大変な1日でしたネ。
初日の出来事は忘れて残りの日程を楽しんで来てください。

投稿: suzuran6 | 2009年10月24日 (土) 18時14分

>suzuran6さんへ
どうにも情けない次第です  (^ ^;;;;
まあ、折角ここまで来たのですから、あとは存分に楽しんでいますよ~。
今日は臨時の「ありがとう ほのぼのSANIN」の撮影なども出来ました。天気も良く、いい一日でした。

投稿: suzuran6さんへ | 2009年10月24日 (土) 20時38分

うちに故・宮脇俊三氏の本があったんですが、今から30年ほど前の山陰本線の普通列車は旧客天国だったみたいですね。
当時とは隔世の感があります…。

投稿: リニモ1号 | 2009年10月25日 (日) 08時39分

>リニモ1号さんへ
宮脇俊三氏、実は私も大好きです。
このブログの文体もかなり宮脇氏の文体を参考にしています。高校時代に氏の著書を多く読んで影響されたので、面白おかしく書けるよう自分なりに努力しているつもりです。

さてさて、国鉄時代の山陰線は、旧客かキハ58系かのどちらかであったと言っても過言ではないでしょう。それぐらいのんびりした線だったですよ。
民営化されて、本当に激変してしまいましたね。残念に思います。

投稿: リニモ1号さんへ | 2009年10月25日 (日) 23時23分

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