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2009年9月30日 (水)

ナンバープレートの話

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自動車などに必要不可欠な、ナンバープレートに関して多少の薀蓄を書こうと思う。ただ、あまりに説明的過ぎてはWikipediaになってしまうから、自分の主観も踏まえての記事にしてゆくつもりである。

私の住む愛知県は、県内に大自動車メーカーがあることも相俟って、自動車の登録台数が大変多い。殊に自家用車において、顕著である。

そもそも、ナンバープレートの地域名の後の数字がまだ2桁だった時代、普通乗用車を示す「50番台」のナンバーが満杯になって真っ先に「70番台」へ突入したのは、他ならぬ私の地元「名古屋」ナンバーであった。名古屋を中心とした愛知県は、兎に角自家用車への依存度が高い地域なのだ。
この事実は、逆に言えば私の好きな鉄道やバスの発展にブレーキをかけるものでもあり、正直申し上げて余り歓迎すべき事柄ではないと思っている。

さて、ナンバープレートと云うと、大半の方は「大きい数字で記された4桁の数字」をイメージされる方が多いのではなかろうか。私自身もそうである。

そんな加減から、私は現在の職場へ入るまで、職場のバスの番号を「4桁の数字」で暗記したり識別したりするのが一般的だと思っていた。ところが、現在の職場では、バスのサイズや用途・メーカーなどによってナンバープレートとは全く別個の独自の車両番号を設定している。点呼などでも、今日の乗務車両を告げられる時は、職場独自の番号の方で指示をされる。今では威風堂々、勤務年数15年を超える私のこととて、流石にナンバープレートの数字では最近ピンと来なくなった。「今日はNKH-22でお願いします」等と言われて理解するのが、すっかり日常になった。
大体が今の私の頭の中では、ナンバープレートの数字と職場独自の番号とが、リンクしていない(マニアを兼ねる者として、ちょっと情けない・汗)。

ところで、先程も書いたように、愛知県は自家用乗用車の登録台数が大変多い。2006年に「ご当地ナンバー」が設定されるまでに、既に県内では「名古屋」「三河」「尾張小牧」「豊橋」の4ナンバーが設定されていた。北海道のように広大な面積を有する地域なら兎も角、北海道の一支庁に満たない程度の範域で4種類のナンバーがあったというのが、既に自家用車の依存度の高さを示していると思う。

それに加えて「ご当地ナンバー」の登場と相成った。愛知県では新たに「一宮」「豊田」「岡崎」の3ナンバーが設定された。一県に3つのご当地ナンバーは日本一で、また既存ナンバーを加えた「一県で7つのナンバー」も、東京都や北海道を抜いて、全国一の数字となっている。

それにしても、ご当地ナンバーとは面白いことを考えたものだと思う。先程書いた「豊田」ナンバーなどは、うんうん然り、と思うものがあるが、個人的に最もユニークに感じるのは「富士山」ナンバーだ。様々な紆余曲折を経て昨年新設されたナンバーだそうだが、日本一の高峰は地元の方々にも誇らしい気持ちがあるのだろうか。以前は既存である「湘南」ナンバーが最も人気のある表示だったそうだが、その内に立場が逆転するかも知れない。

また、少し話が変わるが、大きい数字の4桁の登録番号が自由に選べる制度は、個人的には余り好きではない。誰とて「12-34」とか「11-11」とかの面白くて判り易いナンバーは欲しいだろうと思う。でも、あれは偶然に自分の登録番号がそれになったからこそ面白いのではないだろうか。変な言い方をすれば「博打性」のあるものとも言えるが、その面白さを抜き去ってしまう制度が出来たのは、(あくまで個人的にだが)歓迎すべき事態ではない。
極論だが、「欲しい物は願いを出せば何でも叶えられる」と、私たちより若い世代に誤解を与える要因にもなりかねないのでは、とさえ思う(嫌だねぇ、オジンは直ぐこう云うことを言いたがる)。

この制度のお蔭で、とあるメーカーのとある車種は、どの車を見ても「98-32」または「・・32」のナンバーになっている。ディーラーも気を利かせて敢えてしていることだと邪推するが、あの形の車を見る度に「98-32」だと、仕舞いに苦笑したくなってしまう。

えーと、色々書きたいことはあるけれど、まあ批判的なことはいい加減として、過日私が見た驚くべき事実を最後に一つだけ。

4桁数字の選択登録が出来ない時代は、下2桁が「42」と「49」になるナンバープレートは交付されなかった。日本人の方なら誰でもお判りと思うが、数字の読みが日本人として、殊に交通に関する事柄としては縁起の悪い読み方になるから、ある時期からは当時の運輸省が登録番号から外したのだ。

ところが先日、仕事中にふと前の車のナンバーを見ると

「・・49」

であった。まだ新しい車だ。仕事中でなければ絶対、証拠写真を撮るところだった。

4桁数字の自由選択制度により、この数字も再び下2ケタとして認められるようになったということだ。この数字を選んだ方のお顔をしかと、拝見したかったけれど、初めて普通車の免許証を取る際の受験番号が「1942」であった私としては、かの方の気持ちが全く理解できない訳でもない。自分なりに、(例え嫌味にしても)記憶に留めたい数字はあると云うものだからにして。

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コメント

昔は42と49は忌み嫌われていたのですが、今はそれを好んで希望するという事ですね。
時代は変わりましたね~。
恐ろしい時代になったものです。

投稿: N市のT | 2009年10月 1日 (木) 21時38分

そういえばうちの軽自動車のナンバーは4490でした(笑)
4桁で嫌なのは4219とか4256などでしょうかね?
私も選択番号制度はあまり好きでないです。
偶然付いてくるナンバーが面白いなあと思うのですが・・・

投稿: vanagon714 | 2009年10月 1日 (木) 21時53分

>N市のTさんへ
42、49、日本人にとっては「忌み番」ですよね。
先日地下鉄に乗っていたら、地元球団の宣伝ポスターが貼ってあり、ブランコとかって外人選手の背番号が42番になっていました。日本人には付けにくい番号だから、外人選手には持って来いなんだろうと思ったりしました。
余談はさておき、例え洒落でも冗談でも、交通を生業とする者からすると、変なナンバーは頂きたくないですし、関わりたくもないですね。

投稿: N市のTさんへ | 2009年10月 2日 (金) 20時44分

>vanagon714さんへ
vanagonさんの軽というと、5月の時に乗せて頂いた車ですか? そこまで気付きませんでしたね(笑)。
日本人は数字の語呂合わせが好きですから、考えると嫌なナンバーって結構あると思います。「42-96」とかも嫌われそうですね。
そう云えば、今の職場へ入って初めてもらった担当車のナンバーは「44-19」でした。これも結構ヤバイですね。一応無事故でしたけれど(ヤレヤレ)。
選択番号制度、やはり「偶然ついてくる番号」だからこそ面白いし、愛着も湧くものだと思いますね。

投稿: vanagon714さんへ | 2009年10月 2日 (金) 20時56分

ミニクーパーは「32-98」が多いですね。

一般的ナンバーは 名古屋 300 さ~始まりますが、注文ダンバーは 名古屋 330 さ~から始まりますね。

詰まらない番号でも 名古屋330(530)の「さ」を見ると、おっ、名古屋初のナンバーかぁ。かっこいいなぁと思います。

メーグルのバスで名古屋 22 か 77-77がありますが、現在そのような人気のある番号は一般割付されないので、名古屋 200 か 77-77は市バスでは無理でしょう。

どこかの新免バス会社あたりが取りそうな予感・・・

投稿: 企4 | 2009年10月 3日 (土) 21時41分

>企4さんへ
本文中で書いた98-32のナンバーは、まあ、その車のことを言いたかった訳です。が、名指しで非難めいたことを書きたくなかったので、少しぼかして書きました。
そのあたりの心情は汲んでやって下さい。

さて、一般車ではあ行とか行は営業ナンバーに割り当てるので、一般的には「さ」が白ナンバーの初めになりますね。他の人から見ればつまらない数字でも、本人にしてみれば、その数字が誕生日だったり、生まれた西暦年であったり、それぞれ理由があるでしょう。その「お初」の番号を手に入れることが出来た人は、ラッキーだと思いますね。
因みに、名古屋54の次に名古屋77となった時には、77だけ限定で「た」から始まっています。元々「7」ナンバーは3輪車両用の番号で、名古屋では3台だけですが「さ」で登録があったそうです。そこで、さ行は3輪用に残しておいて、「た」から始めたとのことです。

名古屋22 か77-77は、メーグルではなく都心ループバスですね。それもうまいこと、TF-1号車を77-77に割り当てましたね。
人気ナンバーは、登録番号選択制度で、200や500のナンバーでも初めから抜かれてしまっています。選択登録番号用に回すようですね。
私たちの間で不人気の非尿素NNでは、本来12-34が出る筈でしたが、12-33の次が12-35になっています。私達のような業者では今後は、面白い人気番号は取れないでしょうね。

投稿: 企4さんへ | 2009年10月 3日 (土) 22時03分

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