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2009年6月 1日 (月)

新型インフルによる思わぬ余波

豚インフルに端を発した新型インフルエンザ。あっという間に日本列島を感染域に巻き込んで、各地で様々な弊害を齎している。

取り敢えずは、マスクをすることが予防の一歩とのことで、自主的にマスクをする方もまだ多くおられる。まあ、それはそれでよい。

私達は不特定多数の方と顔を合わせる職業である。それで、対応としてはかなり遅いが、5月23日に「現場職員全員マスク令」が発令された。私はこの時、先日来書いていた旅行で北海道にいたのだが、身近におられた方へのメールで私の職場にもマスク令が出たことを知ったのであった。

さて、それで。

旅行から帰って、その後の私の初出勤は5月28日となった。当然のことながら、点呼の段階でマスクを支給され、「これからマスク令が解除になるまで、出勤日には1日1枚お渡しします」と言われた。私は風邪を引いてもマスクをしないテキトー人間で、はっきり言えば小学校卒業以来マスクなど全くしたことがない。約35年ぶりのマスクと云うことになった。

この「初出勤日」は車庫と某所を4往復する仕事である。1往復目に、マスクに慣れないからか、ちょっとくすぐったいような痒いような不快感を感じた。2往復目、くすぐったい気分はもう消えて、はっきりと痒いんじゃないかい?との刺激を感じた。一旦ここで、夕食。マスクは外す。

3往復目、痒みは更に強くなり、私はマスクを外しながら時折痒い部分を掻きながら運転した。痒みは人間に苛立ちを齎す。不機嫌な思いでの運転だが、接客業でもある私たちが露骨に嫌な顔をして運転する訳にはいかない。最後の4往復目は、それが我慢できずに、露骨に嫌な顔をして運転していたと思う。私達は現在「接客サービス」の一環として口頭での案内放送を強制されているが、喋るとマスクと皮膚が擦れて、痒みを感じていたのだ。

この日は遅い勤務で、終業が23時を回っていた。私はマスクに関して上司に相談しようかとも思ったが、翌日は朝8時過ぎに出勤との厳しい勤務時間のつなぎになっている。仕方なく、その日は上司への相談はしなかった。

だが、翌日になっても痒みは収まるどころかもっと酷くなる一方であった。この日は例の「中憩勤務」で、前半を終わった時点で自分の顔を鏡でまじまじと見てみた。みっともない写真で申し訳ないが、その時の状況が下の通りである。

Dscn4697_2

既に、白線で囲った部分は掻き毟った傷や麻疹様のデキモノで、赤く腫れ上がるなどしている。痒さを我慢している場合ではない。

仕方なく、その日の勤務が終った時点で私は上司に訴え出た。マスクによってこんな状態になってしまった。今も痒くてたまらない。何とか良策はないか。場合によってはマスク無の運転は許してもらえぬのか。

然し主任の答えは「マスクは君たちへのインフル感染拡大を防止するためのものだから、そう簡単に上の指示を破ることは出来ない。支給されたマスク以外での運転は許されない」が突きつめた返答であった。別の主任が直ぐに本社サイドへ問い合わせてくれたが、金曜の夜9時過ぎで、もうマトモに返答できる人は帰ってしまっている。月曜日まで待って欲しい、としか言われなかった。

土曜日も痒みをこらえて運転し、日曜日は勤務の都合で休みだったからマスクをする必要はなく、そして今日・月曜日を迎えた。マスクの当たる部分はもっと悲惨な状況になっている。それでも本社の「安全衛生」係がマトモな回答をくれるかもとの期待をして、我慢した。

だが、今日の乗務終了後に聞かされた話は、内容としては同じ答えに過ぎなかった。「痒みを訴える者は全乗務員中、君一人だけ、従って自分で何とか善処策を考えなさい、支給されたマスク以外のものをすることだけは許すから、兎に角マスクを外しての乗務は絶対にダメだ」。

私は小さい頃から皮膚が弱いと、母親泣かせであった。その事実は認める。でも、こんな非人間的な扱いって、許されるのだろうか。痒ければ自分で対処しろ、が回答である。組織の大義名分は相変わらず「職場に新型インフルが蔓延するのを防ぐ、謂わば君をも守る防護策なのだ」。この惨状でも、私は本当に「守られて」いるのだろうか。

今日の仕事は、朝一番からだったから、14時半には職場から解放された。仕方なく帰り道に薬局へ寄ったが、このご時勢にマスクが店頭にあるような薬局はなかった。仕方なく痒み止めの強めの軟膏を買って帰った。そして、更にがっくりすることに、夕方5時頃、副所長から直々に電話がかかってきた。

「マスク令は取り敢えず解除された。今は安心してもらっていい」。

今はいいが、冬になって長期間に亘るマスク令が出た際、私はまた自費を払って軟膏を買い続けなければならないのだろうか。

そのような事態になった際、私は上と一悶着起こしてやろうかとさえ思っている。

もう、非人間的扱いによる我慢の限界を超えているから。

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コメント

北海道で楽しんで来た後は「痒い目」に遭って大変でしたね。
「マスク令」は解除になって一安心ですね。
解除になった途端に愛知県でも感染者が出ましたね。TVでワイワイやっているので、また「付けろ」なんて言わないでしょうね。
だいぶ慣れましたが、余分な物を付けていると鬱陶しいですね。

投稿: N市のT | 2009年6月 2日 (火) 21時10分

マスク強要で痒い思いをするとは・・・大変な目にあいましたね。

私は乗客からの視点ですが運転手さんがマスクをしていると風邪を引いているのに
無理して乗務しているとずっと思っていました。

マスクの着用はそもそも感染者がせきやくしゃみで菌をばら撒かないためと
言われていますね。
予防を徹底するのなら営業所に除菌用アルコールを置くとか、
手洗い、うがいを徹底するようにすればかなり防げるはずです。
やはり健常者はマスクを付けない方が見分けがついて良いのではと思います。

投稿: vanagon714 | 2009年6月 2日 (火) 22時08分

>N市のTさんへ
自分がこんなに皮膚の弱い人間とは、思いも寄りませんでした。
単に「鬱陶しいだけ」の存在の問題ではないので、個人的には大変困惑しています。

また、絶妙なタイミングでマスク令が解除になり、更に絶妙なタイミングで愛知県に初めての感染者が確認されました。これから先、対応の遅い私たちの職場がどう出てくるか、注意深く見守らなければいけませんね。
もう、こんな痒い思いはコリゴリです。

投稿: N市のTさんへ | 2009年6月 3日 (水) 01時24分

>vanagon714さんへ
まさか、豚インフルが原因で、自分が皮膚炎に苦しむ羽目になるとは思いも寄りませんでした。世の中、何がどう連鎖するか、判らないものです。

私個人的にも、マスク着用の運転手のバスにはあまり乗りたいと思いません。やはり、健康面に問題があって、マスクをしていると思われても仕方ないと思います。
本文にも書いた通り、35年ぶりのマスクで、自身が感染者に見られなければいいがと、そちらの方が気がかりでした。

職場内その他での徹底消毒とうがいの励行はしますので、マスクの義務化は金輪際堪忍して欲しいものです。

投稿: vanagon714さんへ | 2009年6月 3日 (水) 01時58分

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