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2009年5月31日 (日)

宗谷本線(名寄近辺)撮影結果ご報告

総計9日間に及ぶ旅行のフィルムが昨日上がってきた。「撮影」そのものに力を入れたのは4日間程度のことであるが、自分なりに納得の行くものもある程度撮れたから、簡単なご説明と共にご紹介したいと思う。

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これはご覧になればお判りの通り、宗谷線ではない。往路で乗った「あけぼの」号出発前のワンシーンである。嘗ては私もヘッドマークの前にいる方のように、小さなカメラで車番やヘッドマークを必死で撮ったものだが、最近は段々ひねくれてきて、こうした「俄かカメラマン」を撮ったりして遊んでいる。でも、夜行列車独特の雰囲気は決して悪いものではなく、一般の方がこうした写真を撮ろうと機関車に群がる気持ちは十分に判る。上野駅にて。

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宗谷線では名寄と音威子府に乗務員の宿泊施設があるらしい。その関係で朝一番の下り列車には何人かの「便乗乗務員」が乗るようだ。咄嗟に撮った一枚なので目の前に白い棒(停止位置表示板)が写ってしまってみっともないが、ご堪忍下され。名寄駅にて。

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「撮影紀行」で、『撮影ガイド通りの小道などなく、野原の向こうの熊笹の茂みを通り過ぎたところから撮った』と書いた場所からの一枚。確かに、撮影場所さえ判れば見える景色は一級品だが、熊笹の茂みを通り抜けたお陰で、紺色のズボンが埃で真っ白になったことも付記しておこう。また、遥か向こうで跨線橋の工事をしているのがお判りだろうか。将来的には跨線橋とそれにつながる道路のために、アングルを変えなければいけなくなると思う。智北から15分ほど南美深方面へ歩いた辺りより。

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私は写真展などをした時でも、自分の写真にはタイトルを付けた事はない。タイトルが付けられるほど、写そうとしている物がはっきりと決まっている訳でもないからだ。謂わば、私の写真は漠然としたものが多いのだとも思う。この写真に敢えてタイトルを付けるなら「タンポポにとっても近い駅」かな。平凡だけど。智北駅にて。

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比較的最近、鉄道写真家の荒川好夫さんが写真集を出され、その中で「ここの駅は一日いても飽きなかった」と綴っておられた。それで私も出掛けてみた次第である。駅としては上の写真の智北のように板張りのホームではなく、比較的マトモな方だと思うが、でもホームにアスファルトは敷いていない。砂利敷きの駅だ。だからこそ、一日いても飽きない雰囲気が醸されるのだろう。紋穂内駅にて。

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撮影紀行にも書いたように、紋穂内駅近辺にいる間に小雨がぱらつき始めてしまった。それで予定を変え、17時15分の下り列車は駅ホームからの撮影に切り替えた。ただ撮るだけではつまらないから、結局は私の“秘密兵器”ことサンニッパのお力を借りて、思い切り引き付けた写真にした。ホームから撮影しているのに人家の一軒も写り込まないあたり、やっぱり北海道ですなあ。初野~紋穂内にて。

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ここからの数枚は、vanagon714さんとIさんにご同行願っており、殊にお車を出して下さったvanagonさんには何度お礼を申し上げても申し上げ切れない気持ちで一杯である。これは、蘭留駅から北へ700m程度の国道陸橋上からの撮影。陸橋から駅寄りと、反対寄りとの2枚を写したけれど、個人的に駅寄りの写真の方が気に入ったので、こちらをアップしておく。小雨はぱらついていたが、新緑が目に痛いくらいだった。蘭留~塩狩にて。

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車での撮影は有難いもので、予定の変更が容易に出来る。当初、私の頭中に塩狩駅へ寄る予定はなかったのだが、順調に撮影が進んで時間に余裕が出来たので、急遽、小説の舞台ともなったこの駅へ寄って頂くことになった。山中の静かな駅で、峠を登ってきたディーゼル車のエンジン音が大変印象的だった。先程この写真を焼いてくれた、いつものプリント屋さんが「何か、ミニチュアの写真みたいだね。手前が大きくボケていて」と言われた。これもサンニッパを使っており、低い位置からの撮影なので手前のボケが大きく、言われてみればそんな写真にも見える。

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これは、撮影地ガイドに載っていた場所。なるほど、ガイド本に載るだけあって、ここは中々の佳景であった。撮影場所も地方道の陸橋上からで、足元に心配の必要もない。申し分ない撮影地のはずだが、何か知らんハエのような小虫が恐ろしいほど人間に群がってきて、それを払いのけるのに大変だった。今ではいい思い出だけれども。日進~北星間、以前の智東駅跡付近から。

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これを撮る前々日、紋穂内からの帰りに見つけておいた撮影地。タンポポがあまりに地面一面に咲いていたので、ここへ出向くことにした。vanagonさんには申し訳ないが、お車をIさんに回送して頂いて、私たち二人は名寄の宿から列車で美深まで来て、駅から歩いた。私は勝手にタンポポマニアしていたが、vanagonさんによるとここから更に初野寄りの踏切付近からでも、線路が緩くS字カーブしていて、いい写真が撮れたとのことである。美深から初野寄りへ徒歩15分ほどの場所から。

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再度、vanagonさんの車に乗せて頂き、美深駅の裏手に回った。駅の表側は現在でも宗谷本線の乗り場として活躍しているが、裏側の1線分は昭和60年9月に廃線となった「日本一の赤字線」・美幸線の発車ホームであった。廃線から24年近く経って、使われない側のホームは痛みが激しいようだ。何より、地面に無造作に置かれた駅名標が、この駅の現状を表しているように思った。

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vanagonさん方とは、瑞穂駅でお別れし、その後はこの駅付近で色々と被写体を変えながら撮影した。中でもとりわけ気になっていたのが、この「田の畦の芝桜」だ。列車の車窓として見えていて、ここへは絶対に来ようと思っていた。瑞穂駅自体、停まる列車の本数が少ないし、この芝桜の場所は瑞穂駅と風連駅のちょうど中間地点付近にある。駅間距離は4.6キロなので歩けない距離ではないけれど、少し気合は必要かな、と。

アップしたい写真は他にもあるのだが、私はどちらかと云うと文章主体のプログの方が好みだし、あまり写真を載せすぎると長くて諄い(くどい)だけの記事になってしまうから、これくらいで止めておく。

文中にも記したが、vanagon714さんと、Iさんには、私の撮影に無理矢理ご同行頂いて、感謝の念に絶えない。また、撮影に出るに当たって、事前にN市のTさんからも適切なアドバイスを頂いた。皆様にはこの場をお借りして、厚くお礼申し上げる。

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コメント

お疲れ様です。また、帰ってきてもお疲れ様です。
成果報告ありがとうございます。

名寄以北は撮影には行っていないのでいずれ行ってみようと思います。
SL時代にもう少し行きたかったですね~。

蘭留のオーバークロスは1月に左側から、キハ40の単行とDE15のラッセルを撮影しました。そちら側の下から雪深いところを這い上がって来たつわものがいました。ビックリしました。

「日本一の赤字線」懐かしいです。当時の長谷部町長がTVに出て宣伝していました。

紋穂内も国鉄時代は駅員がいて入場券も発売していましたが、今は緩急車の駅ですっかり寂れてしまいましたね。

投稿: N市のT | 2009年5月31日 (日) 22時42分

>N市のTさんへ
SL時代にあれだけ道内を回られたTさんでも、手薄な地域はあったのですね。
名寄以北は今回で2度目になりますが、何しろ日本離れした景色が多くて感動モノです。それが白黒でSLの写真だったら、かなり貴重な記録となったでしょうね。

でも、蒸機だけが写真ではないと私は思っています。寂れてしまった駅も多いですけれど、その寂れたローカルな雰囲気をフィルムに残しておくのも、また一つの記録ではないかと思います。時代を映す鏡ですものね、写真って代物は。

美幸線、長谷部町長が東京の銀座で仁宇布駅の入場券を売った話は有名になりましたよね。
然し、紋穂内にも駅員がいて入場券を売っていた事は、今初めて知りました。

投稿: N市のTさんへ | 2009年6月 2日 (火) 01時01分

こんばんは。
素敵な写真が多くて感動しました(^^)
塩狩ではホームにいたのでおさかなさんの邪魔になるのではとヒヤヒヤでした~
同行中はあまり天候に恵まれませんでしたがうまく撮れていますね。
カーブの俯瞰ポイントもいい場所ですが余計な高速道路が邪魔ですね。
宗谷本線沿線は景色もよく、食べ物も美味しかったのでまた行きたいですね~

投稿: vanagon714 | 2009年6月 2日 (火) 21時56分

>vanagon714さんへ
こんばんは。
北海道の中でも、道北へ向かう宗谷線は撮影被写体としても一級品ですね。
ただ残念なのは、鉄道の敵・道路があちこちで建設されていて、それがアングルの中に入ってしまうことですね。今後、アングルを変えなければいけなくなってくる撮影ポイントは、かなり多く発生すると予想されます。
塩狩駅でのカット、ご心配には及びません。居られる場所さえ判れば、アングルをそれなりに構えるだけの事ですから、お気遣いは無用です。
お蔭様で、天候の割には何枚か、気に入るカットが撮れました。と云うより、天候が悪くてもつまらない写真に見えないような腕前を、もっともっと磨かねばと思います。

食べ物も美味しかったですよね。出てくるのが矢鱈と遅い焼き鳥屋を除けば、きっと好印象の撮影旅行が楽しめるものと思います。今後が楽しみでもあります。

投稿: vanagon714さんへ | 2009年6月 3日 (水) 01時49分

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