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2009年4月25日 (土)

基幹バス用ノンステップエルガ

Dscn

道路の中央を走る「基幹バス」の話を3月4日付の記事で書いたけれども、その中でも台数の少ない希少価値の種類の車の話。

上の写真がまさにその車なのだけれど、いすゞのノンステップエルガがそれに相当する。基幹バス用のノンステップエルガは、道路中央走行方式でない方の基幹バスも含めれば合計で11両いるが、中央走行方式の同車は3両だけという、ちょっとした“異端児”である。

この車が納入されたのは、一昨年度の冬である。ツーステップの基幹バスの一部に、耐用年数が来てしまった車があるので、新車を入れようとして、当初予定では4台だけが新車になる筈であった。競争入札で納入メーカーは日野に決まった。それで、日野のブルーリボンシティⅡのノンステップ車が4台、第1次納入分として予定通り納入された。これは、基幹以外の一般用車両と一緒に納入されている。

ところが、年度変わりにダイヤの改正も併せて行うことになり、引き直したダイヤに当てはめると、どうしても3台、車両が足りないことになった。それで、急遽、第2次納入分の車に基幹バス用の車を追加で発注した。第2次納入分はいすゞが落札していたので、そのままいすゞが3台の追加発注も受けることになった。そうして、登場した車である。

車内記号ではNKS9~11が、その車たちだ。「N」はノンステップ車、「K」は基幹バス用の車、「S」はメーカーでいすゞを意味する。数字は、「NKS」の中で、単純に1から納入された順で番号を振られていく。私たちの車庫に在籍するのは、NKS10という車両。

NKSの1~8までは、中央走行方式でない基幹バスで使われている。それと殆ど仕様は同じだが、中央走行の基幹バスは、共通運用しているM鉄に合わせて「後乗り前降り」方式となっているので、側面の方向幕が前扉の直後ではなく、後扉のすぐ近くにある。外観上の違いはここくらいだろうと思う。細かいことを言うと、一般車両では「入口」に相当するところが「出口」になっているので、出入口照射灯が、一般車両とは前後あべこべにで点灯するようになっている。これは、乗務員しか関係のないことだろうとは思う。

そんな車であるが、やはり希少価値と云うことで、マニアの方からはちょっと注目されているようだ。先日、この車に乗務したときは、終点の転回場付近でいきなり写真を撮られてしまった。

自分で乗務してしまうと細かいことなどあまり気にしないで乗ってしまうが、私の鉄道に対するそれと同じで、小さな違いでもマニアの方には気になる存在らしい。

そんな車のご紹介でありました。

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バス・仕事」カテゴリの記事

コメント

珍しい「希少価値」の車両には、もれなくマニアが付いて来ますね。
RF125が転属して直ぐに、薄暗くなってからこっそり乗っていったら、見つかってしまって、古出来町の歩道橋の上から「ピカ~ッ、ピカ~ッ」と2発お見舞いを食らいました。

過去にもF352やF501が転属して直ぐに乗って行ったら、お見舞いを食らったり、チャリで追いかけられたりと散々でした。

投稿: N市のT | 2009年4月25日 (土) 23時58分

中央走行方式の基幹バスのみ仕様ががらりと変わるのですね。
札幌はほとんど中乗りなので基幹バスに近いかもしれません。
ノンステップ車では差異は無いと思いますが、2ステップ車では
前乗り車と中乗り車では前扉のステップの作りが違っていたように思えます。
やはり乗り込むときに料金を支払う前乗り車はステップが広くなっていたように思います。

投稿: vanagon714 | 2009年4月26日 (日) 00時01分

>N市のTさんへ

>薄暗くなってからこっそり乗っていったら、見つかってしまって……

Tさんの表現は、いつもユーモアがあって笑わされます。嫌なことでも心の底から「嫌だ」と否定されない人格の現われなのだと思います。見習わなければと思います。

さておき、マニアたるもの、仕方ないのでしょうね。私たちだって、鉄道に関しては珍しい車両の運行に出会えば必ずカメラを構えますし、工臨や甲種回送などを牽引する機関士さんは、ほとほとうんざりされていると思います。
まあ、バスにしても鉄道にしても、写真を撮られるのは仕方ないこととして、夜間のフラッシュや道路・線路へ飛び出しての撮影は避けて頂きたいものですね。

投稿: N市のTさんへ | 2009年4月26日 (日) 22時57分

>vanagon714さんへ
私たちの職場では、この基幹系統以外は全て「前乗り後降り」ですので、どうしても中央走行の基幹バスは仕様が変わってしまいます。
殊に、基幹バス用の車両は、塗装からして異なりますので、こうした特殊な都合で発生した稀少車は珍重がられます。

職場のバスも、昭和52年頃からだったか、前扉が大幅に幅広の「都市低床車」が導入されるようになりました。前乗り先払いのシステムでは、やはりこの方が乗るのに何かと手間取らないということでしょうね。
ノンステが導入されるまで、この幅広前扉はずっと続きました。

一方、この記事の写真をご覧頂いてもお判りのように、この基幹系統では前降り方式を採用しているため、特別に前扉付近は他の車との差異がありません。また、グライドスライドドアとなっていますが、却ってこれは朝のラッシュ時に扉付近に立てないので、車内混雑に拍車をかけています。
昔のように「時差出勤」をお願いしなければ、捌けない限界ギリギリまで来ているように思いますね。

投稿: vanagon714さんへ | 2009年4月26日 (日) 23時18分

はじめまして、最近北海道から愛知に引っ越して来ました。
住んでいる場所は、N市では無いのでバスは見かけられませんが、仕事が休みの日はN市まで乗りに行ってます。

いつもドニチ切符を利用して乗り回ししてますが、基幹2系統は利用出来ないのでこの車両に乗車出来ませんが、なかなか見かけないですね。
一方のブルリⅡも、広告車になってる車両がいるので基幹カラーではなかなか見かけられないです。
そういえば、昨年暮れの新車から再びMTに戻ったんでしょうか?

今後、色んな場所で撮影してますのでご迷惑にならないようにしていきます。
今後とも宜しくお願いいたします。

投稿: ジャンボ | 2009年5月 4日 (月) 12時27分

>ジャンボさんへ
はじめまして。コメント有難うございます。

ドニチ切符をご利用頂いているとのことで、安価で便利な切符のご選択に感謝致します。
このタイプのいすゞ車は、基幹2系統では合計3台しかいません。その内2台はAT車、1台だけは昨年度入ったMT車です。基幹2系統の車両が全部で何両になるのか計算したことはありませんが、何れにしてもかなりの少数派で、お目にかかる機会は極めて少ないと思います。
ブルリⅡ(これは一昨年度入った車です)も、私たちの車庫の車は1台もラッピングされていないのですが、街中に近いJ心車庫の車は多くがラッピングされているようですね。

私たちの営業所では、名古屋駅~車庫の路線しか担当しておりませんので、その路線を集中的に狙われると(例えば桜通りなど)、基幹カラーで撮影して頂ける可能性が増えると思います。

車のミッションですが、経費節減のため、昨年度納入の新車からMT車に戻っています。聞いた話では1両当たり、30万円程度の経費削減になるのだそうです。

雑多なことを書いているブログですが、宜しければまたお立ち寄りください。心よりお待ちしております。

投稿: ジャンボさんへ | 2009年5月 5日 (火) 01時12分

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